vol.596
赤字に苦しむ会社のお助け相談役
株式会社シー・エス・ブレイン
代表取締役
鈴木伸治(すずきしんじ)です
うちの会社は
あといくらまでなら借入できる
んでしょうか?
よく聞かれる質問です
多くの中小零細企業は無借金経営
はできませんので
社長であればとても気になるところ
ですね
でもこの質問を銀行にしては
いけません![物申す](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/621.png)
![物申す](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/621.png)
逆に聞き返されます
あなたの会社はいくら借りたい
んですか?
銀行はお金を貸せるだけ貸すわけ
ではありません
あなたの会社が必要とするお金を
貸すんです
それでもいくら借りることができる
のかは知りたいですよね![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
会社や社長個人やその親族に
担保提供できる不動産などの財産
があれば
その評価額の6~8割程度の金額に
相当する借入は可能でしょう![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
でも会社はどれだけの借り入れが
できる実力があるのか⁉️
銀行は融資をする際に
債務償還年数 10年以内
という一つの基準をもっています
債務償還年数とは以下の計算式で
求めることができます
(借入金ー手元現預金ー運転資金)
÷(税引後利益+減価償却費)
この計算結果が10を下回ることが
必要なんです![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
前回の話とかなり関連しています
ので下のブログを参照してください
具体的に数字をあてはめて
考えてみましょう
借入金 5000万円
手元現預金 500万円
運転資金 1000万円
税引後利益 300万円
減価償却費 200万円
そうすると債務償還年数は以下の
とおりになり10年を下回っています
(5000ー500ー1000)
÷(300+200)=7年
ということは借入余力がまだある
ということになります![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
ではいくら借入が可能なのか?
債務償還年数を7年ではなく
最大の10年におきかえた場合
の借入金残高( X )を求めてみましょう
( X ー500ー1000)
÷(300+200)=10年
これを展開すると
X=10×(300+200)
+500+1000
=6500
になりますから現在の借入残高
5000万円を差し引いて
1500万円を追加で融資が受けられる
と判断します
もっと簡単に考えると前回
説明しました
簡易キャッシュフロー
=税引後利益+減価償却費
の10倍とざっくり計算して
もいいでしょう
そうなるとやはり重要なポイントは
税引後利益
になるわけです![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
ですから過度な節税でいたずらに
利益を圧縮すると
借入可能限度額
が少なくなることを改めて認識して
おいてください![にっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/636.png)
![にっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/636.png)
本日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます