vol.596
 
赤字に苦しむ会社のお助け相談役
株式会社シー・エス・ブレイン
代表取締役
鈴木伸治(すずきしんじ)です
 
 

うちの会社は
あといくらまでなら借入できる
んでしょうか?
 
 
よく聞かれる質問です
 
 
多くの中小零細企業は無借金経営
はできませんので
社長であればとても気になるところ
ですね
 
 
 
 
でもこの質問を銀行にしては
いけません物申す
 
逆に聞き返されます

 
あなたの会社はいくら借りたい
んですか?
 
 
銀行はお金を貸せるだけ貸すわけ
ではありません
 
 
あなたの会社が必要とするお金
貸すんです
 
 
 
それでもいくら借りることができる
のかは知りたいですよね爆笑
 
 

会社や社長個人やその親族に
担保提供できる不動産などの財産
があれば
 
 
その評価額の6~8割程度の金額に
相当する借入は可能でしょうウインク
 
 

でも会社はどれだけの借り入れが
できる実力があるのか⁉️

 
 
銀行は融資をする際に
 
債務償還年数  10年以内
 
という一つの基準をもっています
 
 
債務償還年数とは以下の計算式で
求めることができます
 
 
(借入金ー手元現預金ー運転資金)
   ÷(税引後利益+減価償却費)
 
 
この計算結果が10を下回ることが
必要なんですウインク
 

前回の話とかなり関連しています
ので下のブログを参照してください

 
具体的に数字をあてはめて
考えてみましょう

 
借入金  5000万円
手元現預金 500万円
運転資金 1000万円
税引後利益 300万円
減価償却費 200万円
 

そうすると債務償還年数は以下の
とおりになり10年を下回っています
 
(5000ー500ー1000)
 ÷(300+200)=7年
 
 
ということは借入余力がまだある
ということになります爆笑
 

ではいくら借入が可能なのか?


債務償還年数を7年ではなく
最大の10年におきかえた場合
の借入金残高( X )を求めてみましょう

 
( X ー500ー1000)
 ÷(300+200)=10年

これを展開すると
 
X=10×(300+200)
  +500+1000
 
  =6500
 

になりますから現在の借入残高
5000万円を差し引いて
1500万円を追加で融資が受けられる
と判断します


もっと簡単に考えると前回
説明しました

簡易キャッシュフロー
=税引後利益+減価償却費

10倍とざっくり計算して
もいいでしょう

そうなるとやはり重要なポイントは

税引後利益

になるわけですおねがい

ですから過度な節税でいたずらに
利益を圧縮すると

借入可能限度額

が少なくなることを改めて認識して
おいてくださいにっこり