vol.590
赤字に苦しむ会社のお助け相談役
株式会社シー・エス・ブレイン
代表取締役
鈴木伸治(すずきしんじ)です
銀行はとにかく赤字しかも
営業赤字を嫌いますと
お伝えしました
でもそれだけではありません
損益計算書だけでなく貸借対照表を
みてください
自社はどのような状態になっていますか?
銀行が嫌うのは「債務超過」です
債務超過とは
資産(財産)よりも負債(借金)が
大きい状態
のことをいいます
ただでさえ負債(借金)が多い状態の
会社に銀行が融資したがらないのは
当然といえば当然です![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)
![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)
でも意外に債務超過に気付いてない
ことがあります![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/008.png)
![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/008.png)
なぜなら貸借対照表は上の図のように
目で見てカタチでわかるようには
なっていないからです![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
ここで見るべきポイントがあります![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
それは
「純資産の部合計」がマイナス
になっているかどうかという点です
ここがマイナスであれば
債務超過になっているんですよ
おそらく
資本金よりも利益剰余金のマイナス
の方が大きい状態
になっているはずです
資本金を上回るほどの大きな赤字を
過去から積み上げてきた
ということなんですよ![物申す](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/621.png)
![物申す](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/621.png)
ですから債務超過を回避する方法
としては
①資本金を大きくする
②利益を出していく
この2つしかありません![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
中小零細企業の経営者はそもそも
個人財産が少ないケースが多いので
①の資本金を大きくすることで
解決することは難しいでしょう
仮にできたとしても付け焼刃的なもので
継続的に赤字が膨らめば
すぐに債務超過へ転落します![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
ですから抜本的な解決は
②の普段から利益を出し続け
内部留保をあつくするしか
方法はないんです![物申す](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/621.png)
![物申す](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/621.png)
内部留保とは
貸借対照表上の利益剰余金
のことで
過去から積み上げてきた利益の残高
です
リーマンショックや東日本大震災
さらにはコロナ禍によるパンデミック
こんな災害級のことがまたあれば
大幅な赤字を計上することは
避けられません![驚き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/619.png)
![驚き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/619.png)
このとき大きな内部留保
があれば
大幅な赤字を吸収すること
ができるんです![にっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/636.png)
![にっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/636.png)
ですから納税を嫌うあまり
無理な節税をして
利益を出しおしみすると
なかなか内部留保はたまりません
納税と聞いていい思いをする人は
誰もいないでしょう
しかしその気持ちをのりこえて
『真に強い会社』
にするためには
納税をして利益を貯めていく
ことがとても大切なんです
本日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます