vol.582
 
赤字に苦しむ会社のお助け相談役
株式会社シー・エス・ブレイン
代表取締役
鈴木伸治(すずきしんじ)です
 
 
 
業績が上向き現金預金が増えてくると
早く借入金を減らしたいと
繰り上げ返済する会社があります
 
 
借金を背負っているのはどうも嫌だ
払っている利息がもったいない
 

その気持ちもわかりますが
借金を返せばその分
預金も減りますよチュー
 
 

人間というのは都合のいい生き物で
 

お金に困っている時には
藁をもつかむ思いで銀行を頼り


お金を貸してほしいと懇願する
のですが
 
 
業績が回復しお金に余裕が
できてくると


今度は利息がもったいないとか
言い出して繰り上げ返済
をしようとします爆笑
 
 

金融機関の立場からすると
勝手なものですムキー
 
 
最初に金銭消費貸借契約書を結び
いつからいつまで元本と利息を払う
と約束したのですから(約定返済)
 
 
そのとおりに実行しなければ
金融機関も商売になりませんよねえーん
 
 
 
 
もちろん一定の収入が見込める
サラリーマンの住宅ローンの返済
は意味合いが違いますよ
 
 
もともと金利も高いですから
お金に余裕があれば繰り上げ返済
をした方がよいでしょう


普通の生活をしていれば
その後借金をすることも
ありませんしねウインク


しかーし
 

商売をしている会社は違います
 
 
会社は常に運転資金の分だけ
自社でお金を立て替えているので
預金は不足する構造
なっていますえーん

運転資金の解説はこちら💁‍♂️

 
たとえ借入金が少なくても
預金が足りなくなり
資金ショートをおこせば
会社は倒産しますガーン
 

 逆に借入金が多くても
預金が十分にあれば
資金不足を起こす可能性は
低くなりますウインク
 
 
それでも

うちの会社は預金は十分ある
から借入をせずとも大丈夫
 
という経営者の方へ質問です
 
 

あなたの会社は最低でも
半年分の売上に相当する預金
を維持していますか
 
それだけの預金があれば
天災やパンデミックなどで
仮に売上がゼロになっても
半年間は会社は持ちこたえられます
 


復興に向けた時間かせぎを
することができますニコニコ


 
それでも絶対に大丈夫だとは
言い切れません
 
 

返済実績があるのだから
預金が少なくなればまた
銀行から借りればいいじゃない
 
 
と思ってもそうは問屋が卸しませんニヤリ
 
 

銀行は業績の良い会社には
お金は貸しますが
業績が落ちている会社には
返済不能リスクがありますから
そう安々とお金を貸しません
 

 
だとすれば

 
一度借りたのなら繰り上げ返済はせず
少しでもお金は手元においておく
 

ことをおすすめします物申す
 
 

天災は忘れたころにやってくる
 
        物理学者 寺田寅彦