vol.570
赤字に苦しむ会社のお助け相談役
株式会社シー・エス・ブレイン
代表取締役
鈴木伸治(すずきしんじ)です
スーパーなどでよく見かける
「●●限定」という売り文句には
心が揺らぎますね❤️
今を逃したら次がない
みたいな希少価値を強く感じます
でも自動車業界における「ゲンテイ」
は意味合いが全く異なります
期間限定 数量限定
初回限定 本日限り
小売業における「●●限定」
消費者の購買意欲を高める
売上アップ対策として
広告宣伝によく使われますよね
中には期間限定といいながら
毎日同じ値段じゃないか
と思うケースも多々ありますが😅
でも自動車業界における
「ゲンテイ」
は全く意味が異なります
下請け会社からしたら
もう聞き飽きた❗️辟易するわ❗️
という嫌な言葉ですね🤢
ここでいう「ゲンテイ」とは
原価低減(略して原低)
のことをいいます
最近 日産自動車の下請けいじめ
問題として新聞でよく出ていましたから
一般の人も聞いたことがある
かもしれません
原価低減というと
経営的には聞こえがいい言葉です
利益を出すための3つの方程式
①売上を増やす
②変動費率(原価率)
を下げる
③固定費を減らす
の②に該当するからです
しかし 立場が違えば
意味合いも変わってきます
いわゆる親会社(元請け会社)
からみた「原価低減」とは
下請け会社に対する実質的な
値下げ要求
を意味するからです
最初の見積りの段階で
「原低10%」
なんて記入欄があれば
下請け会社は当然のごとく
当初見積もりを10%高くする
に決まっています
これでは江戸時代の年貢の取り立て
と同じゃないですか‼️
そりゃ農民だって生きていくためには
少しは米や副産品を隠しますよ
この業界のピラミッド構造に
組み込まれたら
自助努力だけでは何ともしがたい
もちろん生産技術を高めなければ
見積りなど土俵にも立てない
しかしそれだけでは受注できません
お代官様である親会社の購買担当者
との
蜜なコミュニケーション?
が必要なのかもしれないですね
でもそんな不安定な関係性では
いつ切れるかわからないですよ
経済合理性とはほど遠い
ズブズブの関係が
令和の時代になっても続くのか
はたまた映画『七人の侍』の
農民たちのように竹槍を持って
立ち上がるのか‼️
本日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます