【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所 -2ページ目

★謹賀新年にあたって、大切にすべきのこと&311テロ事件


新年、あけましておめでとうございます。
昨年は、未曾有の311テロ事件※もあり、日本中が揺れた
1年でありましたが、今年はさらに激動の年になるかも
知れません。

新年早々、申し訳ありませんが、
世界情勢や政治動向を観たときに、大きな変化が
あってもおかしくない年だと感じています。

まあ、覚悟があれば、乗り越えていけるので、
強い日本人は、大丈夫だと思います。

■人生で本当に大切にするべき27のこと


【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-大切にすべきこと



今日は、1年の最初ということで、ある本を
紹介したいと思います。
原田真裕美さんの「あなたの人生で本当に大切に
するべき27のこと」という本です。

この本は、ズバリ自分の迷いを消していき、
どんどん自分の信念に向けて歩んでいけるようなアドバイス
を貰える良書です。

例えば、

○魂に響くものだけを追いかけていけば、
   自分にいらないものが、どんどん排除されていきます。

○信念がある人は、どんな苦境に立ち向かうときも、
   目標やその理由を見失わないでいられる。

○迷ったときほど、一番シンプルな答えを選ぶこと。

○理由はハッキリしなくても直感に従って生きてみる。

○自分にとって有意義だと思えるものに、最大限に
   力を注いでみる。

○「自分を信じて、ベストをつくそう」と覚悟すること。

○許せない思いは、「天のゴミ箱」に捨ててしまおう。

○自分がなにをしたいのか、どうしてそれがしたいのか?
   がわかっていなければ自分らしく生きられない。

○自分で解決できない問題は、それまでの人生の流れが
   答えをだしてくれる。

など「大切なこと」に気づくためのショートメッセージが
紹介されています。

著者の原田さんは、ニューヨークでサイキック・カウンセラー
として活躍する一方、J-POPアーティストのプロデュースも
される、感性豊かな方のようです。
本から受ける印象として、とてもさわやかでかつポジティブな
強いエネルギーの持ち主であると思います。

身近な27のテーマ「魂」「夢」「感謝」「直感」「希望」などで
章立てされ、素敵な写真とポエムとともに
紹介されていますので、ぜひ読んでみてください。


■人工地震テロがネットで大反響

さて、冒頭で「未曾有の311テロ事件」と紹介させて
いただきましたが、東日本大震災は、911テロ事件に続く
「人工地震テロであった!」という仮説がネット上でに
ぎわっております。

通常多くの国民は、「なんとバカなことを?」「デマだろ」
そんな大掛かりなことをするわけがないと思い込んでいるのですが、
どうやら、そうも言っていられない事情が明らかになって
きているようです。

★人工地震テロである理由とは!
 (注意:断定ではなく、点の事実を積み上げたことで、面として推論している)

○311地震の場合は、人工地震である地震波のグラフ
    になっている。
(震災以来、一度も地震研究家の方の説明をテレビで聞いたことがない)

○気象庁は、巨大な破壊が震源地で3つ連続で発生したと公表している。

○3月4日の夜に、ゴンドウ・クジラが集団で浜に乗り上げて
    死んでいた。(潜水艦のソナーの影響を受けたかも)

○3月11日以降、南下して震度4~5の地震が隣接して地域で
   連続して起こることはありえない。
    (専門家の方は説明がつかないようだ)

○「トモダチ作戦」で原子力空母が3月11日急行している。
    通常、数日間となり、タイミングが良すぎる?
 
○富士山近辺で震源地が浅い定点反復地震が繰り返されて
   いる。震源地は、富士山を囲む正方形の四隅で繰り返し
   発生している。

などまだまだあるようですが、詳しくはネットジャーナリスト
のリチャード・コシミズさんの著書を読まれると深く
理解、推論できると思います。

世の中で起こる出来事の多くは、意図があって起こって
いることが多いのが真実です。なぜなら、現象だけをみれば、
偶然に思えることでも、背後ではそれを意図的に実行している
企画が存在しているからです。

これは、通常の仕事でもあたりまえのことで、宣伝や広告、
製品開発など、どの業務も結果から逆算して行動をとっているのが
実情です。それが大規模に大きくなったのが戦争やテロなどの
行為であり、やはりこれも歴史を振り返れば、意図があって
実現されたことが明らかになっています。

ということは、
世の中の出来事は、二重構造であり、

表とウラを推論して、本質を見極めなければならない
ということです。


さて、あなたは311の震災、どう考えますか?

いずれにしろ、日本の置かれた立場は、自分で考えることに
あります。自分で考えないから、相手の意見、他国の意見に
振り回されて、最終ビジョンが見えないまま無し崩しの行動を
とってしまっているように見えます。
(第二次世界対戦に特攻していった原因もコレ。)

日本の総理は、自分の意見、あるのでしょうか?
売国奴にならないよう祈ります。

それでは、またスズセンでした。

【書評】鈴木宣利の気になるマイ本460冊目「いま世界経済で起きているたいへんなこと」


【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-今世界経済で起きているたいへんなこと


「いま世界経済で起きているたいへんなこと」

  奈落の底に沈む国、V字回復する国

著者:増田悦佐
発行:ビジネス社


話題のTPPは、ネガティブリスト方式で進められるという。
これは、どういうことかというと原則自由化で、
例外扱いや適用対象外にしたい品目、項目は、事前に
リストアップして交渉のテーブルにあげなさいということだ。

すると、どうなるか?

リストに上がってないものは、すべて自由化ということで
解釈され、強引に市場が解放されてしまうということだ。
また、今後新しいサービスや商品は、原則自由化であり、
規制などかけられない。

なんという強引なやり方なのだろうか?

国のルールは、文化や環境、習慣に根ざしたもの
であり、
一律同じという発想にムリがあるのではないだろうか?

そして、そのムリを通したい国は、結局、軍事力と経済力
の強い覇権国家であり、自国だけの国益しか考えていない
可能性があるのだ。

こんなご時勢なので、世界の動きがよくわかる本が必要かも
しれない。そこで、以前紹介したかな?と思っていたのだが、
まだ掲載してなかったようで、今回紹介したい。

増田悦佐さんの「いま世界経済で起きているたいへんなこと」
という本だ。日本版もあるのだが、まずは世界版から
読んでいこう。

早速気になった3点はコレ。

○共通通過ユーロは、国家破綻の引き金

ギリシャのデフォルトは、既定路線になっているようで、
いつそれを実行するかに焦点がうつっている。

ユーロ圏の国は、ギリシャをはじめ、スペイン、イタリア、
ポルトガルなど経常赤字国となっている。
そんな状態であった国がユーロの傘の中にいたために
危機感がなかったのだ。

特にドイツ、フランスは、PIIGS(ポルトガル、
アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン)に
売り込むことで貿易で儲け、その資金でPIIGS国債
を購入している。

このためドイツなどは、アイルランドやスペインの
国債がデフォルトすると、同時に転けることになるらしい。

★ドイツ銀行が抱える債権額は
○ギリシャ 280億ユーロ
○ポルトガル 287億ユーロ
○アイルランド 1147億ユーロ
○スペイン 1468億ユーロ


もはやドイツは爆弾を抱えているということで、
ユーロ圏脱退が生き残る道であるようだ。
また、フランス、イギリスを入れたヨーロッパ3兄弟も
限界に近づきつつあるというのが現状だ。


○スーパーエリートフランスは、人命ビジネスが要

エビアン、アレバ社、ヴェオリア・ウォーター社など
水関連ビジネスと原子力ビジネスが盛んなフランスであるが、
著者は、人命を人質にとった商売であると警笛をならす。

日本の場合は、発展途上国で水道施設を建設するが、
その後のオペレーションは、フランス企業が独占しているらしい。

水は、生命線であるので、トラブルでも起こると
外交問題、経済問題に発展する。そういう条件を呑んでも
ビジネスを推進したいらしい。

なぜならば、これしかビジネスがないという。
なるほど、フランスのトップ技術は、核兵器と原子力発電、
そして水なので、これが輸出できないと、
残りはワインや香水しか残らないのかも。

そもそも、フランスは教育システムが古く、一部のエリート
しか利益を傍受できないようになっている。
10歳ぐらいで、工員、事務員で終わるか、エリートコース
に乗っていけるか分かってしまう。
日本のように、エリートも一般も交わることはなく、
人的な流動性は完全に閉ざされてしまう国。

フランスの発展?

まずは教育の制度改革からはじめなくては
手遅れになるのではないだろうか?


○アメリカは、すでにギリシャ化の構造にある

アメリカでは、官民格差が急拡大しているという。
製造業雇用者数と政府雇用者数を比較すると、
政府雇用者数が製造業の倍になっているらしい。

雇用者数の構成比をみれば、すでにギリシャと変わりなく、
公務員のほうが、民間企業より給与水準が高い。

そして、びっくりするのが、
連邦政府職員の仕事とポジションが急増している。

具体的には、連邦政府の給与15万ドル(1250万)以上の人が
5年間で11倍増加しており、16万ドルは、
15.7倍、さらに18万ドル(1500万)以上になると、
21倍増加で、上にいくほどの大量増員となっている。

一方民間部門は、783万人の激減となっているので
あるが、官僚ポストばかり増加する今の制度は?
どうやら景気刺激策のおカネは、ここに流れているのかな?

アメリカでの最近の暴動、わかるような気もしますね。
かけ声ばかりのオバマ政権、TPPに救いを求めても
しかたないのではないだろうか?

さて、いかがでしたでしょうか。

円高が続いているが、ヨーロッパ、アメリカ、中国と
消去法で考えていくと、まあ日本は安定している国
となり、マーケットは日本を信頼していると見ているようだ。

ところが、国債の格付け機関は、AA-ということで、
問題のドイツやフランス、スペイン、イタリアより
低いという。

それでは、強い円をどうみているのだろうか?
信用機関は、信用からほど遠い距離にあるようだ。

日本は、やはり国の方向性、ビジョンを明確にし、
他国に影響されない日本独自の基盤をつくるべきなのだ。
日本にはすばらしいものがたくさんあり、
日本のルール=国際ルールでもよいのだ。

政府の弱腰外交が続いているが、
交渉力の強さこそ、今、求められている。
すなわり、信念を曲げないということだ。
今、強い政治家が求められているのだが、
期待してもよいのだろうか?

それではまた、スズセンでした。

======================
編集後記
======================

最近興味を持てた本がこの3冊、すべてオススメ!

「考えの整頓」
著者:佐藤雅彦
発行:暮らしの手帖社

【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-考えの整頓


「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」
著者:デイヴィッド・ミーアマン・スコット
    ブライアン・ハリガン

【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ


「人を引きつけ、人を動かす」 
著者:レイル・ラウンデス
発行:阪急コミュニケーションズ

【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-人を引きつけ、人を動かす


======================

【書評】鈴木宣利の気になるマイ本459冊目「スティーブ・ジョブズ Ⅱ」


【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-スティーブジョブズ2


「スティーブ・ジョブズ Ⅱ 」
The Exclusive Biography

著者:ウォルター・アイザックソン
訳者:井口 耕二
発行:講談社


今日、本屋に立ち寄ってみたら、
スティーブ・ジョブズ祭りとなっていた。
関連本が目白押しで、よくまあこれだけ集めたものだ。

今が旬ということで、売れるチャンスを
見逃したくないのだろう。

その中でも、やはり読むべき本がこの
「スティーブ・ジョブズ Ⅱ」下巻である。

上巻は、彼の生い立ちとアップル創業の歴史、
そして、どちらかというとパーソナリティがメインなので
面白いのであるが、劇的な変化に乏しいようだ。

しかし、下巻になるといよいよアップルへの復帰、
そして現在の製品につながる大躍進、旅立ちという
クライマックスになるので、まるでハリウッドストーリー
を読んでいるようで断然面白い。
そういった点で、まずは下巻からスタートしても
いいのかも知れない。

今回は、心残った点は多く、3つ選定するのは
迷うのであるが、早速みてみよう。


○40代の優れたイノベーター

20代~30代の過ごし方や残した実績が、40代からの人生を
つくることになる。だから若い時代にしっかり実績を残し、
認められるようになるべきだと。

確かに一理あるが、また真実でもない。
ケンタッキーフライドのおじさんは、定年後の事業だし、
またこのジョブズの場合も、40代でアップルに復帰した後の
人生の方が、優れたイノベーターになれることを証明した。

ジョブズの場合は、ラリー・エリソンのように物欲でもなく、
ビル・ゲイツのように慈善事業でもないという。

唯一、人から“すごい思われるモノをつくる”ということのみに
人生を捧げたようなのだ。己のうちから沸き上がる衝動を
実現させていったのだ。

今、MacBook Airを使っているが、ディスプレイを閉じたときの薄さや
曲線を多様した四隅の処理のしかた。
さらには、底板を止める小さな特殊ネジなど、微細な調整が
施されており、モノづくりの真髄をみているようだ。

また彼は、性格の極端さから、白から黒かを判断する二元論になり
やすかったようだ。つくった試作は、驚異かゴミかということになってしまう。
そして、驚異に振り子が触れたことで、IT業界をリードする
iPhone、iPadという新しいマーケットが生み出されたのだ。

妥協を許さない精神は、人としても見習いたいものだ。



○歴史的なプロモーション「シンク・ディファレント」

広告界に残るすばらしいキャンペーンがある。
それが、アップルの「シンク・ディファレント」という
キャンペーンだ。

リー・クロウというクリエイティブ・ディレクターがすばらい
アイデアを持ってきた。すでのアップルは、トップ5に入る
魅了するブランド力を誇っていたが、何が、どう特別なのか、
今ひとつ理解されていなかった。

そこで、やるべきことは、製品広告ではなく、パソコンを使って
どんなクリエイティブなことができるか?
創造性をイメージさせることが必要だと感じたのだ。

「think different」というコピーとともに、
背景に登場する偉人たち。

ピカソ、アインシュタイン、ガンジー、エジソン、
チャップリン、キングなど一目でわかる人たちだ。

あのラリー・エリソンも、「テクノロジー業界で唯一
ライフスタイルブランドを生み出したのがスティーブなんだ」
と証言している。

モノづくりの奇才と同時にマーケティングの天才でも
あった。

★Think Different Japanese 日本語
http://youtu.be/Nbsi2I0GXPk


○芸術を愛する心が、iPodを勝利に導いた

音楽業界を巻き込んだiPodの成功は、今やアップルを
押し上げる原動力となったが、どうして著作権管理に
うるさい業界を説き伏せることができたのだろうか。

詳しい話しは読んでいただくとして、ここでは
彼の、アップル設計者の情熱が業界を動かしていったと
だけ言っておこう。

彼は年とってから、モチベーションが大事だと思うように
なったという。

なぜならば、マイクロソフトが開発した
ズーンというiPodに対抗するデジタル音楽デバイスが
あるのだが、それを逆に批判したことで自分たちの
価値がわかったようだ。

つまり、マイクロソフトの人たちは、アップルと違って
本当に音楽や芸術を愛していないと感じたという。

iPodの勝利は、自分たち一人ひとりが自分のために、
友人や家族のためにつくりたいという一心で作ったので、
当然、妥協の産物はでてこなかったのだ。


さて、いかがでしたでしょうか。

最近、アップルの会長に、アーサー・レビンソン氏を
選んだという発表があった。さらに、昨日、グーグルは、
インターネットで音楽配信を始めるとの発表もしている。
米アップルの「アイ・チューンズストア」に挑戦することに
なるようだ。

ジョブズ亡き後も、めまぐるしく市場環境は変わって
いくと予想できるが、アップルの先手を打って、自らの
事業形態をゼロベースで発想し、素早く構築することはすでに
実証済みであり、ジョブズの残したDNAは、これからも
輝き続けることだろう。

アップル製品のユーザーは、開発秘話などから深く理解、
共感できると思うが、それ以外の方でも、もちろん
企業のあり方やイノベーションのつくり方など参考になるに
違いない。ぜひ、読んでみてください。

それでは、またスズセンでした。


===========================
編集後記
===========================

14日に、会計検査院は、日本原子力研究開発機構
(原子力機構)が建設や維持管理などに約830億円を
かけた高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の施設が、
2000年から中断したまま無駄になっているとようやく指摘したようだ。

びっくりするのが、10年度末までのもんじゅ総事業費が、
原子力機構のこれまでの公表額より1500億円以上多い
約1兆810億円になるというから驚きだ。

血税をいつまで垂れ流しするのでしょうか?
これで、増税を国民に求めても、納得しがたい状況なのでは?

★11月11日に配信開始しました。
原子力ムラの構図もしっかり解説しておりますので、ぜひ、参考にどうぞ!

iPhone・iPad電子書籍 「今、明かされる!原子力の真実24」
【AppStoreにてダウンロード】
http://itunes.apple.com/jp/app/id475296041

【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-原子力の真実24

============================