私が持っていたチケットは、

2024年2月10日(土)マチネ。
公演中止になりました……。

ということで、大千秋楽公演の
配信を無料で見ることができたので、

のんびり自宅で見ることに。


原作:荒木飛呂彦
脚本・歌詞:元吉庸泰
演出・振付:長谷川寧
音楽:ドーヴ・アチア

■キャスト
ジョナサン・ジョースター: 
 有澤樟太郎/松下優也(Wキャスト)
ディオ・ブランドー:宮野真守

エリナ・ペンドルトン:清水美依紗
スピードワゴン:YOUNG DAIS
ウィル・A・ツェペリ:
 東山義久/廣瀬友祐(Wキャスト)
切り裂きジャック:河内大和
ワンチェン:島田惇平
ダリオ・ブランドー:コング桑田
ジョースター卿:別所哲也

天野夏実 AYUBO 池田遼 伊藤奨

伊藤広祥 今村洋一 江上万絢 岡田玲奈

尾崎豪 加瀬友音 鎌田誠樹 工藤広夢

倉元奎哉 シュート・チェン 杉浦奎介

住玲衣奈 西澤真耶 花岡麻里名

古澤美樹 町屋美咲 望月凜 森内翔大

(スウィング:田路紅瑠美)


古代アステカ文明の遺跡で発掘された
「石仮面」に翻弄される物語です。

1880年のロンドン。
ジョナサンはジョースター卿の一人息子。

そこへディオ・ブランドー少年が引き取られ、

2人は一緒に育つことになる。
しかし、ディオはジョースター家の
乗っ取りを企んでいた。

有澤ジョジョは、箱入りボンボン。
幼く、不器用だけど、まっすぐに
紳士であろうと己を律する。
見た目も原作に寄せていて、
良い抜擢だと思いました。

「二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めた。

 一人は泥を見た。一人は星を見た」

この「泥か星か」のエピソードは

ジョジョとディオを分かりやすく
表していて象徴的。

オウガーストリートは帝劇っぽい演出。

レミゼのベガーのシーンっぽい。
レミゼよりは少し後の時代だけども。

ジョースター邸崩落のシーンは、
宮野くんの声色の変化が効果的で
宮野くんの面目躍如。
有澤ジョジョはジャケットの背中の色が
変わるほどに汗だく。
慈愛の女神像のところは原作通り。
マッピング、立体的な舞台装置、
フライングを使っての演出は
素晴らしかったけど大変だコレ。

エリナ役の清水美依紗ちゃん。
かわいいし歌ウマさん。声も綺麗。
声楽をちゃんと学んでる人でした。
フライヤーやパンフのお写真、
もうちょっと可愛く撮ってあげても
いいんじゃないかしら……。

さて。「波紋」使いのツェペリ男爵。
カエルちゃんを登場させてたの偉いw
波紋ダンサーズさんたちがステキです。
波紋の表現は、マッピングかと思いきや
かなり人力アナログな演出だった。
私は好きですよ、この演出。
しかしあのイタリアーノなツェペリさん
の衣装が残念すぎました。
特に「スーハー」のところ、
東山くんのダンスを殺してます。
体形悪く見えるし、足の動きも見づらい。

「人間賛歌は勇気の賛歌っ」
「人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさっ」
ちゃんと台詞にありました。

「お前は今まで食ったパンの枚数を
 覚えているのか」これもディオが言う。
ディオとの対決シーン、ねぷたが登場w

「貧弱、貧弱ぅー」って、

ツェペリさんの腕の血液が凍るところ、

血管を光らせて表現してました。おぉ。

で、ツェペリの最期は原作とは

ちょっと違う形になっていました。

原作通りにやるとかなり凄惨なことに

なっちゃいますもんね。
ツェペリがジョジョを庇って致命傷を
負うのですが、その時に
「そんなぁ!」と叫ぶスピードワゴン。
いや、そこあなたじゃないw
ジョジョの腕の中でこと切れるのですが

レミ(マリエポ)かサイゴン(キムクリス)か

ってシチュエーションでしたわ。

(ツェペリさん女性ポジになるけど)

東山くんが帝劇の舞台上で死んじゃうのは
アンジョルラス以来ですね。

でもレミではマリコゼが生き残るし、

希望をもった形で劇場を後にしてました。
サイゴンもトゥイやキムを思うと
いつもどよーんとした気持ちで
劇場を出ていたけど、
東山エンジを中心に見ていると、
そこまで気持ちを落とさずに
劇場を後にできていたわけですよ。
アメドリで盛り上がっちゃうから。
ジョジョは……何度も観たい気持ちには
なりづらいかな、やっぱり。

でも原作から大きく離れず、
演出でカバーしていて、そこは
本当に素晴らしかったと思います。
帝劇からツアー公演にもっていくのも
大変だったことは想像に難くなく。
スタッフさんヘトヘトだったんじゃないかしら。

大千秋楽はプリンシパルご挨拶あり。
東山くん、大人なご挨拶でしたね。
コングさんは……コングさんだったw
別所さんはさすがの貫禄。
有澤くんは、相当のプレッシャーと
闘いながらここまで来たことが
迸るご挨拶でしたけども。
うん、立派に帝劇主演を果たしてたよ。
胸張って誇っていいよ。

これは続編が作られるのかなー。
何はともあれ、スタートで躓いたけど、

千秋楽を迎えられ、本当にお疲れ様でした。