2024(令和6)年2月18日、

良く晴れた、むしろ暑い日曜日。


2019(平成31)年2月以来5年振りに

両国国技館で第九コンサートが復活。
コーラスとして参加してきました。

4年前の2020年2月、第36回開催に向け、
私は1月のトリフォニーホールでの
歌い初めにも参加していましたが、
公演の1週間前に中止が決定。
コロナ禍に入ってすぐのことでした。

今年は、いろいろ節目の年。
1824年のケルントナートーア劇場の
第九初演から200年。
1924(大正13)年の東京音楽学校での
日本での公式初演から100年。
(その前に徳島や福岡等での演奏あり)

今期は全然練習に参加できず、
前日2月17日のリハーサルにやっと参加。
ソプラノの2階席の端っこ。
今回、参加者の1/3が初参加だそう。
私の前の席には小学生が3人。
20歳代と思われる女子もいました。

横尾佳子先生の発声練習の後、
マエストロ大友直人先生が登場。
後半はオケ合わせ。いつもの通り、
指揮・コーラス・オケが合わないw

そして当日。
今回は昼食は各自調達。
自宅から水筒で紅茶を持参。
あと品川駅で牛肉のお弁当とサラダを
買って、9時半過ぎに国技館へ。
「あ、お茶買い忘れた」と国技館内の
自販機でペットボトルのお茶を購入。
460mlで240円。国技館価格でした。

10時から横尾先生の発声練習の後、
ゲネプロが始まりました。
第九を1~4章の順に演奏し、
その後コーラスの空席詰め詰め。
私の列は空席が2席もあったので、
調整に時間がかかりました。
そこから第1部のゲネプロ。
少し時間が押して、ようやくお昼。

座席で昼食を取り、

女性はトイレの長蛇の列を乗り越え、

14時開演です。

第一部 復活への祝祭

すみだ少年少女合唱団とその仲間たち
復活のプロローグ
1.ジャンボリミッキー!
2.Someday~ノートルダムの鐘~より
3.It's a Small World

相撲の音を聴く
呼出し 利樹之丞(高砂部屋)
相撲甚句 春日山親方(元関脇・勢)
     北大地(立浪部屋)
     勇輝(陸奥部屋)

第二部 交響曲第九番ニ短調作品125
    合唱付「歓喜によせて」

指揮 大友直人
ソプラノ 市原愛
アルト 谷口睦美
テノール 宮里直樹
バリトン 福島明也
管弦楽 新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱 国技館すみだ第九を歌う会合唱団


すみだ少年少女合唱団の演奏、
ナビゲーション担当の女子生徒さんが
「みんなで踊りましょう!」
「あれあれ~?まだ声が小さいぞ~?」と
快活にMCを進める姿に、ちょっと泣けた。
(私が年をとったんだな……)

私の周りの席の人は皆、

ジャンボリミッキーを踊ってました。

(着席なので手振りだけですが)

「身体あったまるし、運動になるね」って。
そして私のすぐ前の席の20歳代と思われる

女子の振りが完璧。プロ。さすがです。

私は彼女を見ながら手振りしてました。

そして相撲の音。
呼出し「東~照ノ富士~西~琴の若~」
そして太鼓。跳ね太鼓でいいのかな?
耳慣れた音です。
そして春日山親方登場。
相撲甚句(すもうじんく)という
七五調の囃子歌。今回のために
利樹之丞さんが作り、親方が唄う。
いいものを聴かせていただきました。
国技館ならではの素敵な企画。

休憩を挟み、いよいよ第九です。
合唱団の席にライトがバンッと当たり
全員が一斉に立ち上がる様は圧巻。
いつもワクワクする瞬間。
後半はどんどんテンポアップし、
ついていくのが大変でしたけど、
大きな演奏ミスっもなく、終演。

マエストロ、ソリスト、コンマスへの
花束贈呈があり、皆で「花」の合唱。
今回、合唱指揮の栗山文昭先生が
残念ながら体調不良で欠席され、
代理は横山琢哉先生でした。

閉演後の合唱団の解団式。
ソリストの皆さんからのご挨拶。
「ドイツに住んでいたころ、ドイツでも
 第九を聴くことはほとんどなかった」
「コロナで歌を歌うことができなくなり、
 ようやく歌えるようになった」
とにかくそれに尽きます。ようやく歌える!

墨田区長からは

「財政的に今回、お弁当が出せず……」
とお詫びがありましたけども、
福島先生や大友先生からも
「墨田区とスタッフさんたちが、第九を
 やり続けてくださることに感謝」
利益なんてほぼ出ないでしょうけども、
墨田区は「音楽都市」として、

第九の開催を続けている。

40年前に石丸寛さんを中心に企画を立ち上げ、
福島先生もご尽力され、石丸先生から
後を託された大友先生が今も指揮を執る。

とにかくこの公演にかかわられた、
スタッフの皆さんには感謝しかありません。
次回は今のところ2025年2月23日の予定
とのことです。

今回の合唱団の登録者は4216人。
ちょっと減ってしまいました。
5000人を超えていたこともあったはず。
来年はもう少し増えるといいですね。
参加された皆さん、お疲れ様でした。