2022年7月30日(土)帝国劇場18:00。

「ミス・サイゴン」を観劇してきました。



エンジニア:東山義久

キム:屋比久知奈
クリス:チョ・サンウン
ジョン:上野哲也
エレン:松原凜子
トゥイ:西川大貴
ジジ:則松亜海
タム:前⽥桜来

シュルツ大尉:佐々木淳平
副人民委員長:川島大典
人民委員:横田剛基
僧侶:春口凌芽
クラブオーナー:萬谷法英
ドミニク:小島亜莉沙
イヴェット:三浦優水香
ココ:鈴木満梨奈
ミミ:小林風花
アデル:伊宮理恵
リリー:田中 奏
イヴォンヌ:石毛美帆
フィフィ:岡本華奈
GI:伊藤広祥 今村洋一 島田連矢
   深堀景介 古川隼大 村上貴亮
   土倉有貴 仙名立宗
ハスラー:藤田宏樹 樋口祥久
     大津裕哉 齋藤信吾 
ドラゴンダンサー:
  大久保徹哉 有木真太郎 大場陽介
SWING:松本悠作 蘆川晶祥 江崎里紗

指揮:若林裕治

全体を通して、ちょこちょこと歌詞が変わっています。
結婚式の歌、8割がた歌詞が違うのにビックリ。
最後の「ヴァーィニャイモォォーイ」的なのだけ一緒。
旋律は同じなので、今回はちゃんと意味のある歌詞なのかも。
あと説明的な歌詞の部分がいろいろ分かりやすく
変更されてなっていました。

ガブローシュだった横田剛基くん春口凌芽くんが

すっかり大きくなって……。

川島さんや萬谷さん、土倉さんに仙名さんは

安心感しかない。

そして指揮は安定の若林さん。

屋比久キム。

沖縄出身のお顔立ち、立ち姿がすでにキム。

エヴァ・ノブルザダが脳裏に浮かびました。

とてもお気に入りキムになりました。

劇団四季では三雲肇さんとして活躍されていたサンウン氏。
日本語の発音は、四季の母音法で聞き取りやすくはあるけど、

活舌はっきりしすぎて違和感あり。でも歌ウマさん。

たぶん、「世界が終わる夜のように」で歌詞間違ったかな?

屋比久キムとの身長差はなかなかにステキです。

エレン、今公演でまた衣装が変わりました。
松原エレンの佇まいがステキ。
キムとのシーンはかなり感情的な印象を受けました。
これからまた変わっていくのかも。

トゥイの西川くん。いい声してますね。
ただどうしてもやっぱり、泉見トゥイがフラッシュバック。
2幕の亡霊は、個人的にはもう少し低い声のほうが好み。
でもみんな違ってみんないい。

久々ドラミちゃん「The Morning of Dragon」。

振付が少し変わってるかな。
ドラゴンダンサーの振付はだいぶ変わっていました。

さて。この回のお目当て、東山エンジニア。語ります。
実はワタクシ、最前列での観劇でした。至福!
東山エンジニアの帝劇デビューを目にすることができました。

「Welcome to Dreamland!」で始まります。
そして女の子たちのお尻を触りまくるエンジニア。
キムのアオザイの下のパンツ(ズボン)を下すとき、
うまく1回で下せず、数回に分けて。ガンバレっ!
東山エンジは、さとしさんエンジの系統ではあるけど、
予想よりも胡散臭くない(笑)洒脱な感じ。
でもギラギラしていて、生きることに貪欲。
1幕はよくナイフをギラつかせてたな。

3年後のトランヴァンディンさん。
世渡り上手な感じがプンプンと。
キムを探し出した後で目隠しされるところ、

もっと痛めつけていいぞ、兵士のみなさん。


「生き延びたけりゃ」のソロ、頑張った!

Dreamlandではやや埋もれがちな感じもしたが、

ここは歌もしっかり歌って、ガツガツ動いて、
東山義久ならではのエンジニアが開花。

ミス・サイゴンのティアラ被るところの

「はぁ~い」が結構低い声だったので、

可愛さの欠片もなかったw


キムとタムが登場してからの、

「おじちゃんにキスを」は

タムちゃんがキスしてから口を拭うお約束。
いや、拭わなくてもいいのよ!?

そして東山エンジのタムちゃんの抱き方が

不安定で、落としそうというか、

タムが辛そうでハラハラしました。

客席に少し笑いが起きてたかな。


でも全体の動きは美しく、ビシビシ決まる。
そして「はいホーチミン」では口笛を披露。
口笛の世界大会に出場したことがある東山くん。
さすがでございます。ラストは「Let's go!」

1幕ラストのエンジニア、タム、キムの後ろ姿。
うん、何とか兄と妹っぽく見えるよ、何とかね。

そして2幕のバンコク。赤ジャケットで登場。

クラブオーナーに「この混血野郎!」と言われ

東山エンジは「あざーす!」的に90度お辞儀。

凄いな。
プライドを捨て、生き抜いて海を渡るためなら何でもする。
そんな感じだけど、やっぱりちょっとカッコつけ感あり。
「♪追加料金で この俺抱けるぜ~」は

ファンみんな追加料金出しちゃうよ(笑)


そして待ちに待った「American Dream」。

何となく、東山エンジニアは母親が好きだった

のだろうなという感じを受けた。

中の人の影響かも知れないけど。


そして東山エンジの真骨頂のアメドリ、開幕!
帝劇の広い舞台を一人の身体で支配していく。

腕の振り、足の振りが投げやりではなく

計算されていてビシビシと美しく決まっていく。

アンサンブルさんたちが登場しても埋もれず、

誰よりも目をひく。

リムジンに飛び乗る動きもしなやか。


東山くん特有の背の反り、肩の動き。

もちろんDの公演のようなソロの動きを

するわけじゃないけど、

帝劇でライトを浴びて踊る東山義久を堪能!

客席からの拍手は大きく長く続きました。


カーテンコール、

一番最後に登場するのがエンジニア。

一段と拍手が大きくなりました。感涙。


帝劇のセンターで

カーテンコールを仕切る東山くん。

DMCで東山くんのアメドリを聴いてから

ずっと心待ちにしていたファンの皆が

泣いた(たぶん)。


新ちゃん、やっと東山エンジニアが

帝劇初日を迎えたよ!


敢えて言うなら、

歌唱力はひけをとってるわけじゃないけど、

もっと頑張れるはず。

今のギラギラ感を無くさないままで、

「美しく見えてしまう」ところを

1975年と1978年の混迷の空気を

纏わせてほしい。

でも、今までにない新しいエンジニアが

誕生したなと思います。

リーダー、本当におめでとうっ!!!


そして。私は1つ怒っている。

公演プログラムに、初演〜の公演ダイジェストが

載っているのだけど、何でどうして

泉見洋平トゥイの名前が載ってないのよっっ!

貢献度から言っても絶対載せるべきだと

思うんですけどっっっ💢