可哀想な子ではなく幸せな子 | すずの家の活動

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「NPO法人 黒猫すずの家」の、活動報告やお知らせを掲載します。

お知らせ

里親様を募集しておりました、ダブルキャリア(猫エイズ、白血病ともに陽性)の3歳の男の子👦

保護主さんのおうちで過ごしていました。
ゴールデンウィーク中に、食欲不振と貧血の症状が出現し、5/2に動物病院に入院しておりましたが、5/11に虹の橋を渡って行きました。


この子は、保護主さんから、家の外で猫の鳴き声がするから保護したいとご相談を受け、捕獲器を貸し出して去年の11月に捕獲器に入った子でした。

保護当時から人には馴れているようだったので、もともとは飼い猫だったかも分かりませんが、身体は汚れており、未去勢で、後肢にケガもしていました。

保護主さんのお宅で面倒を見てくださり、去勢手術もしてくださいました。

保護した時にケガをしていたので、もしかすると猫エイズはあるかなと思っていましたが、まさかのダブルキャリア…

私も里親様を探すお手伝いはできますとお声がけはしていたものの、かなり里親様に繋げるのは難しいと思っていました。

入院して、少し食べれるようになるなど、少しは回復の兆しはあったものの、残念ながら復活しておうちに帰ってくることは叶いませんでした。

病院でも精一杯、診ていただいたと思います。
この子も精一杯、頑張ったと思います。

保護主さんは亡き骸を見て泣きますが、私は伝えます。

この子はあなたに保護されて、幸せだったと思います。
一緒に過ごすことができて幸せだったし、絶対感謝していると思います。
あのままお外にいたら、(交通量の多い所で過ごしていましたので)事故にあっていたかもしれないですし、寒い冬をお外で過ごさなければならなかったわけで…

暖かいおうちの中で、事故にあう危険もなく、人の優しさに甘えて過ごすことができて、私も感謝したいくらいですと。

この子の猫生に寄り添ってくださいまして、本当にありがとうございました。

病気を防ぐことは難しいですし、発症するのは誰のせいでもありません。

あの時、あーしていたら…こーしていたら…と後悔に苛まれることがあると思いますが、どの道を選んでいてもおそらく後悔はします。

でも、その子のためにたくさん考えて出した行動なら、それは正しかったんだと私は思っています。

もう一度。
この子の猫生に寄り添ってくださいまして、本当にありがとうございました。
この子は可哀想な子ではなく、幸せな子でしたよ(^^)