ずっとずっと悲しい思い出と思っていた。
でも、怖くて蓋を開けられなかった悲しい思い出の奥には、
とっても楽しい思い出が隠れていた。
その人を毎日、楽しく過ごした時間が、詰まっていた。
卒業し、違うところに移住して、逢うことがなくなって、淋しくて、淋しくてたまらない毎日が、それまでの楽しい時間を覆い隠していった。
思い出さないでおこう。寂しいから。。。
そうしていくうちに、どんどん奥深くに、思い出すことさえできないくらい深いところへ、そして、いつも一緒にいたころの思い出は、悲しい思い出として、記憶された。
しまい込んでいたアルバムが出てきたことをきっかけに、次々と思い出してきた。色褪せた写真とは、違う。1枚1枚の写真から、その時の思い出は、鮮明に思い出される。
その時その時の私にとっての大切な時間だったんだ~
悲しい思い出じゃなくって。。。
それは、新しい出逢いや別れをも怖いと思うようになっていた私に、
次の出逢いや別れが楽しいものと思い出させてくれた。