中国空母「山東」のフィリピン周辺通過、太平洋で軍事演習へ | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎台湾、中国空母のフィリピン周辺通過を確認 太平洋で軍事演習

 

 

[台北 10日 ロイター] - 台湾国防部(国防省)は10日、中国軍の空母「山東」が太平洋での演習に向かう途中、フィリピン北部周辺を通過したと明らかにした。
 国防部はまた、10日早朝に戦闘機「殲16」や爆撃機「轟6」を含む中国の軍用機36機が台湾の南と南東を飛行し、山東との合同訓練を行うため西太平洋に向かっているのを確認したと明らかにした。
 国防部は、台湾周辺で毎日軍事活動が行われていることを踏まえ、中国軍の動きを注意深く監視しているとした。
顧立雄国防部長は、山東の最新任務の詳細を同省が公表する前に記者団に対し、山東の動きを「完全に把握している」と述べ、バーシー海峡は通過していないと指摘した。バーシー海峡は台湾とフィリピンの間に位置し、中国の軍艦などが太平洋に向かう際に通常通る航路。
「(山東は)さらに南下してバリンタン海峡を通り、西太平洋に向かった」と説明した。
 フィリピン軍は中国の空母群の展開を懸念していると述べた。
 台湾の頼清徳総統はこの日、米国の台湾における代表機関、米在台協会(AIT)の台北事務所の所長に就任したレイモンド・グリーン氏に対し、台湾海峡の現状維持に努めると伝えた。AITによると、グリーン氏は台湾の自衛能力を支援するという米国の決意を強調した。

 

◎中国空母4隻が太平洋で活動 戦闘機やヘリの発着艦を確認 空自戦闘機がスクランブル

 

 

 防衛省統合幕僚監部は9日、沖縄県・宮古島の南東約520キロの太平洋上で、中国海軍の空母「山東」など計4隻が航行しているのを確認したと発表した。艦載の戦闘機やヘリコプターが複数回発着艦したとしている。
 防衛省によると、4隻の航行が確認されたのは9日午前7時ごろ。海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」が監視し、戦闘機の発着には航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応した。
 太平洋での山東の活動を防衛省が確認し、公表するのは昨年4月が初めてで、4回目。

 

◎中国空母、宮古島南方で発着艦 太平洋で4度目確認―防衛省

 

 

 防衛省は9日、沖縄県の宮古島南方の太平洋で、中国海軍の空母「山東」が艦載機の発着艦を行うのを確認したと発表した。山東は中国が保有する2隻目の空母で、日本周辺の太平洋上での活動が確認されたのは昨年11月以来で4度目。

 

◎中国海軍艦艇の動向について
 海上自衛隊は、令和6年7月9日(火)午前7時頃、中国海軍クズネツォフ級空母「山東」1隻(艦番号「17」)、レンハイ級ミサイル駆逐艦1隻(艦番号「106」)、ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦1隻(艦番号「164」)及びジャンカイⅡ級フリゲート1隻(艦番号「571」)の計4隻が、宮古島(沖縄県)の南東約520kmの海域において航行していることを確認した。
 また、同日、中国海軍クズネツォフ級空母「山東」の艦載戦闘機及び艦載ヘリの発着艦を確認した。
 防衛省・自衛隊は、海上自衛隊第5護衛隊所属「あけぼの」(佐世保)により、警戒監視・情報収集を行った。また、艦載戦闘機に対し、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させる等の対応を行った。

https://www.mod.go.jp/js/pdf/2024/p20240709_01.pdf