台湾8輪駆動戦闘車を公開 | すずくるのお国のまもり

すずくるのお国のまもり

お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎台湾8輪駆動戦闘車を公開 105ミリ砲搭載時速100キロ

 

 

 南投市、台湾、6月25日 (AP) ― 台湾国防部は6月25日、同国中部南投市で新たに開発した105mm砲搭載の8輪駆動装甲車をメディアに公開した。
 105mm砲搭載の8輪駆動車は重さ約30トン、整地で時速100キロ以上のスピードで走行可能といわれている。
 国防部によれば、新型装甲車は既存の戦闘ニーズに応えられるよう、砂地や河川、市街地での作戦に展開可能で、「装輪戦闘車両の主な機能は、迅速な展開と機動的な攻撃任務」だという。
 新型戦闘車両は、、8輪駆動装甲車であるCM-34クラウド・レオパルドをベースにした火力支援車両で、計画当初は120mm砲を搭載する予定だったが、105mm砲に変更され、4種類の砲弾を発射可能だという。

 

◎台湾が中国軍上陸に対応「装輪戦車」試作車公開 時速100キロ、「ハンターキラー能力」も

 

 

【台北=西見由章】台湾の国防部(国防省に相当)は26日までに、中部の南投県の軍事施設で、105ミリ砲を搭載した初の自主開発装輪戦闘車両「装輪戦車」の試作車を内外メディアに公開した。キャタピラではなくタイヤで走行し、最高時速は100キロ。中国軍の台湾侵攻時には上陸地点の予測が難しいため、機動力の高い戦闘車両を活用して防御力を向上させる。
 砲塔部分を開発した国防部系研究開発機関、中山科学研究院によると、敵の捕捉と攻撃を迅速かつ正確に行う「ハンターキラー能力」を有する。砲手の攻撃と同時に車長が索敵することが可能で、次の標的が見つかると自動的に砲の向きを変える。2キロ先の厚さ50センチの鋼板を撃ち抜くことができる。
 車体は自主開発した多目的装甲車「雲豹」が土台で、エンジンは600馬力で定員4人。8輪駆動で最高時速は100キロに達し、現在の主力戦車M60A3やCM11の同50キロと比べると機動力は飛躍的に高まる。車高を低める改良を加えた試作車が来年完成する見通し。制式化や配備の時期は未定。
 装輪戦闘車両は機動戦闘車とも称され、同種の車両として陸上自衛隊の「16式機動戦闘車」などがある。
 台湾軍の開発担当者、楊錫閔大佐は産経新聞の取材に「外国からの購入ではなく独自開発する最大の利点は、補修能力が高まることにある。まだ開発を始めて5年だが、日本製車両のレベルに追いつきたい」と話した。