米、パトリオットをウクライナへ供与優先 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎米、ウクライナに防空ミサイル優先供与 パトリオットなど他国先送り

 

 

 米ホワイトハウスのカービー広報補佐官(国家安全保障担当)は20日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの防空を強化するため、地対空ミサイルシステム「パトリオット」や「NASAMS(ネイサムス)」で使うミサイルを追加供与すると明らかにした。
 ウクライナへの提供を優先するため、すでに計画が進んでいた他の国への納入を遅らせるという。カービー氏は「夏の終わりから秋にかけての戦争の重要な局面で、ウクライナはミサイルの備蓄を維持する必要がある」とし、「困難だが必要な決断だった」と述べた。影響を受ける具体的な国は明かさなかったが、おおむね理解を示していると説明した。
 ロシアはミサイルやドローン(無人航空機)でウクライナの民間インフラなどへの攻撃を繰り返しており、ゼレンスキー大統領は防空支援を訴えてきた。米国は今回の決定を通じ、今後1年半にわたって数百発規模のミサイルをウクライナに優先して提供する。ミサイルだけでなく、発射装置やレーダーなどを含むシステム全体の追加供与についても、欧州各国と協議している。(ワシントン=下司佳代子)

 

◎米、ウクライナへ供与優先 パトリオット、計画見直し

 

 

【ワシントン共同】カービー米大統領補佐官は20日の記者会見で、地対空ミサイルシステム「パトリオット」や他のミサイルをウクライナに優先的に引き渡すため、供与計画を見直すと発表した。ロシアによる侵攻が続く中、喫緊の課題となっている防空態勢の強化を急ぐが、既に決定している他国への供与には遅れが生じる見通し。
 カービー氏は「困難だが必要な決断」だとし、供与時期が遅れる国々には既に説明したと語った。計画見直しに伴う最初の防空ミサイルを数週間内にウクライナに送るとの見通しを示した。
 パレスチナ自治区ガザに侵攻を続けるイスラエルや、中国の軍事圧力を受ける台湾への武器供与計画に影響はないとも述べた。