中国ロケット軍、初の実戦配備か | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎中朝の核脅威一段と 中国ロケット軍、初の実戦配備か

 

 

【北京=田島如生、ソウル=甲原潤之介】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は17日、中国が1月時点で初めて核弾頭を実戦配備した可能性があると発表した。24発を配備したとの見方を示した。北朝鮮が保有する核弾頭数も1年で7割増えたと推計した。
 中朝がもたらす核の脅威が一段と増し、ウクライナ侵略を続けるロシアなどが核を使用する懸念も強まる。

 

◎中国が核弾頭24発をミサイル搭載か…ICBM保有数は「10年以内に米露に並ぶ可能性」

 

 

 スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は17日、中国の保有する核弾頭数が今年1月時点で500発で、前年より90発増えたとの推計を発表した。このうち24発はミサイルに搭載された可能性があるとして、初めて「配備弾頭」に分類した。
 SIPRIはこれまで、中国の核弾頭について、配備までに搬送などの準備作業が必要となる「貯蔵弾頭」に分類していた。今回は「固体燃料式のミサイルをサイロ(地下格納庫)に格納するなどの動きは、少数の核弾頭を発射装置に搭載し始めた可能性を示唆している」と指摘した。核弾頭の配備は米露英仏に続いて5か国目となる。
 中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の保有数は10年以内に米露と同程度になる可能性があると予測した。SIPRIの研究者は「中国はどの国よりも速いペースで核兵器を増強させている」と懸念を示した。
 SIPRIは米露英仏などを加えた9か国が保有する核弾頭の総数は前年比391発減の1万2121発と推計した。北朝鮮の核弾頭数は前年比20発増の50発と推計し、「合計90発に達するのに十分な核分裂性物質を保有している」と指摘した。(ロンドン支局 蒔田一彦)

 

◎中国、核戦略は自衛目的と主張

 

 

 【北京共同】中国が保有する核弾頭数が昨年より90発増えたとスウェーデンのストックホルム国際平和研究所が発表したことに関し、中国外務省の林剣副報道局長は17日の記者会見で、中国は「自衛のための核戦略」を取っていると主張した。