第1回平和サミット、78カ国が「共同声明」に署名 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎次の平和サミットは「数カ月以内」 ゼレンスキー氏、候補国と協議

 

 

 ロシアの全面侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は16日、自国の平和に向けて議論する2回目の「平和サミット」を数カ月以内に開く意向を明かした。開催候補地として、すでに複数の国と協議を始めたという。
 ゼレンスキー氏は、スイスのビュルゲンシュトックで開かれていた、第1回平和サミットの閉幕会見で語った。今回のサミットには、主催したスイスを含めて93カ国が参加。そのうち78カ国が、ウクライナの主権や独立、領土保全を確認する「共同声明」に署名した。

 

◎核の威嚇、食糧安保の「兵器化」をけん制 ウクライナ平和サミットが閉幕

 

 

【6月17日 AFP】ウクライナの和平案を協議するためスイスで2日間の日程で開催された「平和サミット」は16日、ウクライナの独立と領土保全を支持する共同声明を採択し、閉幕した。ただ、和平プロセスへのロシアの参加時期や枠組みについては今後の検討課題とされた。
 共同声明は、「ウクライナを含め、すべての国家の国境内での主権、独立、領土保全」の尊重を重ねて確認。戦争における核兵器の威嚇や使用は「容認しない」とし、食料安全保障を「兵器化してはならない」と明言。
 戦争捕虜全員の交換と、「国外に違法に連れ去られたすべての子ども」とロシア当局に拘束された民間人のウクライナへの帰還を求めた。
 また、「和平を達成するにはすべての当事者の関与と対話が必要」とした。
 サミットには90を超える国が参加。インド、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などは共同声明への署名を見送った。 ロシアを和平プロセスに参加させる具体的な手法についても明確な道筋は示されなかった。
 スイスのビオラ・アムヘルト(Viola Amherd)大統領は「前途は多難」との認識を示した。(c)AFP/Robin MILLARD

 

◎露・ペスコフ報道官 平和サミットを批判

 

 

 ロシア大統領府のペスコフ報道官は16日に公開されたインタビューの中で、平和サミットをめぐり、「彼らは和平について語っていない」と反発しました。その上で、ウクライナの状況は悪化の一途をたどっており、ウクライナ4州からの撤退などを前提にしたプーチン大統領の和平案について検討するべきだと述べました。
 また「プーチン大統領はウクライナとの交渉を否定しない」とする一方で、任期満了後も続投しているゼレンスキー大統領は書面での合意ができる相手ではないとしていて、正統性を失ったとする従来の主張を繰り返しました。