◎北朝鮮、軍事境界線沿いに壁建設 韓国軍が確認
【ソウル時事】複数の韓国メディアは15日、南北軍事境界線に沿って壁を建設する北朝鮮の動きを韓国軍が捉えたと報じた。韓国国防省は「北朝鮮軍の活動には追加の分析が必要だ」として、詳細を確認することを避けた。
有力紙・朝鮮日報によると、軍事境界線から北側に1キロ離れた複数箇所で、壁をつくる作業が確認された。9日に北朝鮮軍の兵士が軍事境界線を侵犯した際、何らかの作業に従事していたとみられており、壁建設の動きと関連していると分析する向きもある。
金正恩朝鮮労働党総書記が韓国を「敵対国」と位置付けたことで、北朝鮮が韓国との間に「国境線」を引こうとしているとの見方もあるが、恒久的な壁の建設を意図しているかどうかは明らかではない。
◎北朝鮮、非武装地帯に壁建設か 韓国と物理的分断進む
【ソウル=甲原潤之介】韓国メディアは15日、韓国軍の話として北朝鮮が南北の非武装地帯(DMZ)に壁をつくる作業を進めていると報じた。北朝鮮は南北を結ぶ線路の分断を宣言し、韓国へ続く3つの道路に地雷を設置するなど物理的な分断を進める。壁建設もその一環ではないかとの見方がある。
聯合ニュースによると、北朝鮮軍が軍事境界線とDMZの北側の線に挟まれた一部地域で壁や道路を建設しているという。