韓国陸軍、副士官の志願者が急減 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎韓国陸軍幹部の嘆き「中核を担う人材、志願者が急減」…「労働環境劣悪」「将来が見えない」の訴え

 

 

【06月11日 KOREA WAVE】任官15年を過ぎたという韓国陸軍幹部が6日、軍関連情報提供チャンネルである「陸軍訓練所の代わってお伝えします」に、「今、我が軍はどこに向かっていますか」という長文の投稿を載せ、論議を呼んでいる。
 幹部は「韓国軍の中核といえる副士官の志願率が急減している。それは労働環境が劣悪で、将来が見えないためだ」と嘆いている。悪い住居環境や福利厚生に加え、態度の悪い兵士たちに振り回され、月給も一般兵士とそれほど差がない。そんな状況で誰が副士官になるだろうか……。
 韓国では最近、軍に関連した事件・事故が頻発し、軍への批判が強まっている。
 この幹部によると、社会が急変しているのに、軍は「変化してはいけない」という組織文化があるという。「一部の指揮官たちはまだ『私の時はよかったが、(今の人は)努力が足りない』と考え、過重で不必要な業務、犠牲の強要などの文化が蔓延している」。幹部はこう指摘した。
 さらに生活環境について、▽スーパーに行くのに30分かかる▽子どもが病気をしても病院に行くのに1時間、車を運転しなければならない▽エレベーターもない5階建ての狭いアパートに住み、ガス代も高い――など、マイナス面を強調した。
 また、無礼な兵士がいても、厳しく教育ができないため、「黙って見過ごせ」と言われ、「今は兵士の統制さえ容易ではない」と語った。
 幹部によると、来年には給与と支援金のある兵士と、軍曹の間の月給逆転現象が起きるという。幹部は「軍の骨格が崩れてしまう」と嘆いている。