北朝鮮の金与正氏、韓国側の宣伝放送再開に猛反発 | すずくるのお国のまもり

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◎北朝鮮の金与正氏「汚くて幼稚」 韓国側の宣伝放送再開に猛反発

 

 

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キムヨジョン)党副部長は9日夜、韓国が約6年ぶりに北朝鮮への宣伝放送を実施したことについて「汚くて幼稚な仕打ちを強く糾弾する」と激しく反発した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信が同日伝えた。
 北朝鮮は、韓国の脱北者団体が北朝鮮を批判するビラなどを風船で飛ばしてきたことへの報復措置として、8日に「ごみ風船」を再び韓国に向けて飛ばし始めた。これに対し、韓国政府は9日午後、南北の軍事境界線付近に設置した拡声機を使い、北朝鮮への宣伝放送を実施。各種のニュースやK-POPなどを流した。
 与正氏は「もし韓国がビラ散布と拡声機による放送の挑発を並行して行うなら、疑いようもなく我々の新たな対応を目にすることになる」と強調。韓国政府に対し「これ以上の対決の危機を招く危険な行為をただちに中止し、自粛すべきた」と警告した。【ソウル福岡静哉】

 

◎金與正党副部長が談話発表

 

 

【平壌6月10日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長は9日、次のような談話を発表した。
 大韓民国は、くずのような脱北者の度を超える反朝鮮心理謀略策動に対するわれわれの度重なる対応警告にもかかわらず去る6、7の両日、またもやわが国境越しに政治扇動のごみを送り込む挑発行為を黙認して状況を悪化させた。
 去る6日から8日までの間に黄海北道の新渓郡、兎山郡と開城市の長豊郡、板門区域、江原道の高山郡、平康郡、鉄原郡をはじめとする国境付近のわが地域で汚らわしい政治扇動のごみが発見された。
 われわれはすでに警告した通りに、8日夜と9日未明に1400余りの気球で7.5トンの紙くずを韓国国境越しに散布した。
 見れば分かるはずだが、われわれは白紙のくずを散布しただけで、いかなる政治的性格の扇動内容の物も送り込んでいない。
 韓国のくずの連中がわれわれに送り込んだ挑発的な政治扇動物とは全く性格が違う。
 こうした最小限のわれわれの対応は、正当で極めて低い段階の反射的な反応にすぎないだけである。
 当該のわれわれの対応行動は9日中に終了する計画であったが、状況は変わった。
 その理由は、韓国が行動で説明してくれた。
 国境地域で拡声器放送の挑発がついに開始されたのである。
 これは、極めて危険な状況の前奏曲である。
 ソウルの政客は風の吹く方向に沿って「表現の自由」や「挑発」を規制、判別する世界的に唯一無二で奇怪な奇形的論理で自分らの立場を正当化してみようとやっきになっており、自分らの挑戦的妄動に対するわれわれの対応行動に対してはまたもや拡声器放送の挑発を再開するという盗人猛々しい振る舞いを公式化することで引き続き新たな危機環境を造成した。
 大韓民国の汚らわしくて幼稚な行為を強く糾弾するとともに、われわれの対応立場を明らかにする。
 もし、韓国が国境越しにビラ散布行為と拡声器放送挑発を並行するなら、疑う余地もなく新たなわれわれの対応を目撃することになるであろう。
 休むいとまもなく紙くずを拾い集めなければならない困惑は、大韓民国の日常になるであろう。
 私は、ソウルがこれ以上の対決危機を招く危険な行為を直ちに中止して、自粛することを厳重に警告する。---