◎ウクライナへ派遣の仏軍事教官は「正当な攻撃目標」 ロシア
【6月5日 AFP】フランスがウクライナに軍事教官を派遣するのではないかと報じられる中、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は4日、ウクライナで同国兵を訓練するフランスの軍事教官は、ロシア軍の「正当な攻撃目標」になると述べた。
フランスは現在のところ、ウクライナに軍事教官を公式には派遣していない。だが、ウクライナ政府は先週、この件について仏政府と「協議中」だと述べた。
ラブロフ氏は記者会見でウクライナに派遣される軍事教官について、「何と呼ばれようと、フランス軍の一員だろうとただの傭兵(ようへい)だろうと、わが軍の完全に正当な攻撃目標となる」と述べた。
ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官も同日の定例会見で、ウクライナに滞在する外国の軍事教官を攻撃する可能性を排除しなかった。
ペスコフ氏はこの件について問われると、「ウクライナ政府軍の訓練に携わる軍事教官は誰であれ、免責特権は一切与えられていない。フランス人かどうかは関係ない」と答えた。
ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー(Oleksandr Syrsky)総司令官は先週、フランスの軍事教官が間もなくウクライナに到着すると述べた。だが、この発言はすぐにウクライナ国防省によって撤回された。(c)AFP