北朝鮮の汚物風船、新たに600個 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎北朝鮮の汚物風船、新たに600個

 

 

【6月2日 AFP】北朝鮮が韓国に向けて飛ばしている汚物付きの風船について、韓国軍は2日、国内で新たに600個を確認したと発表した。
 軍合同参謀本部は、風船にぶら下がったごみからは「有害物質は発見されていない」としながらも、市民には近づかないよう呼びかけた。
 合同参謀本部によると、1日夜に多数の風船が新たに飛来し始め、2日午前10時ごろまでに「約600個の風船が確認され、1時間に約20~50個の風船が空中を移動している」と報告。28日以降、北朝鮮からの風船は累計約900個に上った。
 風船は首都ソウルや隣接する京畿(Gyeonggi)道など、人口のほぼ半分が住む北部に落下している。
 合同参謀本部によると、新たに確認された風船には「たばこの吸い殻、紙くず、布の切れ端、プラスチックなどのゴミ」がくくり付けられていた。
 聯合ニュースによれば、政府の国家安全保障会議が2日に開かれ、対応策として北朝鮮との軍事境界線沿いで拡声器を使った宣伝放送を再開することが議論されるとみられる。
 韓国の民間研究所「世宗研究所(Sejong Institute)」の張成昌(Cheong Seong-chang)氏は、拡声器での宣伝放送が再開されれば、「西海(黄海、Yellow Sea)などの境界線地帯で限定的な武力衝突が起きる可能性がある」と述べた。(c)AFP

 

 

 

◎北朝鮮がまた汚物風船散布か 6月1日から北風予報=韓国軍

 

 

【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部の関係者は31日、6月1日から北風が吹く見込みで北朝鮮が韓国に向け再び汚物やごみなどをぶら下げた風船を飛ばすことが予想されると明らかにした。
 同関係者は「落下物に注意し、風船を見つけた場合は触らず、通報してほしい」と呼びかけた。
 ただ、北朝鮮が風船散布の準備をしている動きは確認されていないという。
 韓国軍は北朝鮮の風船に対し、撃墜などの措置は取らず落下した後に回収している。同関係者は「これまでは(風船の)中身がいずれもごみだったし、空中に浮いているときは有害かどうか判断できない」として、「落下した後に速やかに回収するのが現在としては最も安全で効率的」と述べた。また、風船の散布は「極めて低劣な行動」として、同じ方法では対応しないと表明。「必要な措置を検討しており、より強力な行動を取る準備はできている」と述べた。
 北朝鮮は韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けて金正恩(キム・ジョンウン)体制などを批判するビラを風船にくくりつけて飛ばしていることを非難し、26日に対抗措置を取ると予告。28日に汚物などをぶら下げた約260個の風船を韓国に向けて飛ばした。