金与正氏 韓国への「汚物風船」で談話 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎金與正党副部長が談話発表

 

 

【平壌5月29日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党中央委員会の金與正副部長が29日に発表した談話「大韓民国は朝鮮民主主義人民共和国人民の表現の自由を批判する資格がない」の全文は、次の通り。
 朝鮮民主主義人民共和国国防省の次官がすでに予告した通りに、28日の夜から韓国国境地域と縦深地域に紙くずとごみが大量散布されている。
 韓国報道によると、われわれとの境界地域だけでなく、ソウルを含む韓国の各地で紙くずとごみが発見されたという。
 韓国かいらい軍合同参謀本部は、昨夜からわれわれが多量の風船を大韓民国に散布しているとし、このような行為は国際法に明白に違反したことであり、自国民の安全を深刻に脅かす行為であり、反人倫的で低級な行為であるとして即刻中断しろと言い散らした。
 われわれが、自分らがいつもやっていたことを少しやってみたのに、なぜ火の夕立に打たれたかのように騒ぎ立てるのか分からないことである。
 われわれが数年間、そんなにも問題視して中断を要求してきた汚らわしい品物散布劇に自分ら自身が直接遭ってみて、結局、たった一日目に白旗を掲げて投降したわけである。
 あの韓国の連中の目には北に飛んでいく風船は見えず、南に飛んでくる風船だけが見えたのであろうか?
 今、ごみのような韓国の連中はわれわれに対する自分らのビラ散布は「表現の自由」であると騒ぎ立て、それに相応した同じわれわれの行動に対しては「国際法の明白な違反」であるというずうずうしい主張を張っているのである。
 風船が飛んでいく方向によって「表現の自由」と「国際法」が規定されるのか?
 ずうずうしさの極みである。
 韓国の一味がどんなに拙劣で、鉄面皮な連中であるのかということを再び確認することのできる機会である。
 全朝鮮人民が神聖視するわれわれの思想と体制を謗る政治扇動ごみであるビラとどぶから生えた自分らの不純な思想をわれわれに流布しようとしたし、糞犬もくわえない三文の値打ちもない貨幣と品物を送り込んでわが人民を甚だしく愚弄、冒瀆(ぼうとく)した韓国の連中はひどい目にあうべきである。
 汚らわしいごみを拾いながらそれがどんなに気持ちが悪くて疲れるのかを体験するようになるなら、国境地域での散布劇について表現の自由という言葉をあえて容易に口に乗せるものではないということが分かるようになるであろう。
 私は今日、次のような立場を整理しようとする。
「朝鮮民主主義人民共和国政府は大韓民国に対するビラ散布がわが人民の表現の自由に該当し、韓国国民の知る権利を保障することとして、これを直ちに制止させることには限界点がある。大韓民国政府に丁重に了解を求める。…」
 大韓民国の一味は、朝鮮民主主義人民共和国人民の正義の「表現の自由」を奪うことはできない。
 韓国の連中は、わが人民が散布するごみを「表現の自由保障」を唱える自由民主主義鬼の連中に送る真心のこもった「誠意の贈り物」として大事に見なして引き続き拾い集めるべきであろう。
 われわれは、今後、韓国の連中がわれわれに散布するごみ量の数十倍に件当たり対応するということを明らかにする。---

 

◎金与正氏 韓国への「汚物風船」で談話=「人民の表現の自由」

 

 

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は29日、韓国に向けて汚物などをぶら下げた風船を大量に飛ばしたことについて、「わが人民の表現の自由であり、韓国国民の知る権利を保障するもの」としたうえで、今後も韓国の脱北者団体らが北朝鮮に向けて飛ばす金正恩体制を批判するビラに対しては「何十倍もの対応を取る」と表明した。朝鮮中央通信が風船に関する金与正氏の談話を伝えた。
 同氏はまた、韓国の軍合同参謀本部が北朝鮮の風船を国際法違反と断じたことを批判したうえで、韓国側のビラを「われわれの思想と制度をけなすもの」と非難した。「汚物風船」については「誠意の贈り物」とし、これからも飛ばし続ける意向を示した。
 北朝鮮のキム・ガンイル国防次官は今月26日、韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けて金正恩体制を批判するビラを飛ばしていることを非難し、「たくさんの紙くずと汚物」が近く韓国に散布されると威嚇していた。
 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮が28日夜から韓国に向けて飛ばした風船は29日午後4時時点で約260個が全国各地で見つかったという。