中韓首脳「外交安保対話」新設で合意 | すずくるのお国のまもり

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◎中韓首脳「外交安保対話」新設で合意、関係冷却脱却を誇示

 

 

【ソウル=桜井紀雄、三塚聖平】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と中国の李強首相は26日、ソウルで会談し、外務・防衛当局高官による2プラス2の協議体「中韓外交安全保障対話」の新設で合意した。中韓自由貿易協定(FTA)の対象拡大に向けた交渉再開でも一致した。韓国政府が発表した。
 中韓関係は、日米との安保協力を外交政策の軸に置く尹政権に中国が反発し、冷え込んできた。中韓ともに今回の合意で国内向けに関係改善を印象づける狙いがある。
 北朝鮮がロシアとの軍事協力を深め、核・ミサイル開発を進める中、尹氏は、中国が国連での役割を果たすよう求めた。
 外交安保対話には、外務省から次官が、国防省から局長級が出席し来月中旬に初回会合を開く。FTA交渉については、文化や観光、法律分野まで対象の拡大を目指す。
 尹氏は会談で「両国は2国間関係だけでなく、国際社会の平和や繁栄のために緊密に協力すべきだ」と強調した。李氏は「韓国とともに努力し、互いに信頼できる良き隣人、互いが成功できるよう支援するパートナーになりたい」と応じた。
 米中対立が深まる中、中国としては、尹政権が米国に偏りすぎないよう中国側に引き戻させる思惑がのぞく。尹氏にとっても、対中関係の悪化を巡って野党が批判を強めており、対中外交での成果を必要としていた。