◎6月の米軍演習に自衛隊が初参加 防衛省、国内9都道県にも展開
防衛省統合幕僚監部は24日、太平洋地域で行われる米軍の演習「バリアント・シールド」に自衛隊が初めて参加すると発表した。参加期間は6月7~18日で、国内9都道県の自衛隊、在日米軍施設も使って陸海空3自衛隊とさまざまな訓練をする。
防衛省によると、演習は米軍が2006年から隔年で実施しており、自衛隊からは約4千人が参加。日本以外にも初めて複数の国が加わる。米軍の戦闘機が青森県の海自八戸航空基地や宮城県の空自松島基地を発着。硫黄島では米軍と海自が共同で滑走路の復旧訓練をする。
北海道の演習場に日米の部隊が航空機から降下するほか、米軍の戦闘機などと連携して訓練をする予定。
◎米国主催多国間演習「ヴァリアント・シールド2024」への参加について
自衛隊は、下記のとおり米国主催多国間演習「ヴァリアント・シールド2024」に参加します。
本演習は、統合作戦能力及び日米同盟の抑止力・対処力を強化するとともに同志国とのパートナーシップの拡大を図るものです。自衛隊は、本演習への参加を通じて、同盟国及び同志国とともに即応態勢を強化して、我が国の防衛及び地域の平和と安定に寄与していきます。記
1 演習の目的
自衛隊の戦術技量の向上を図るとともに、同盟国及び同志国との連携を強化し、インド太平洋地域における抑止力・対処力を強化する。
2 実施時期
令和6年6月7日(金)~6月18日(火)
3 主要実施場所
(1)自衛隊施設、在日米軍施設及び区域
(2)我が国周辺海空域
(3)日本からフィリピン周辺に至る海域
(4)アメリカ合衆国ハワイ州パールハーバーヒッカム統合基地及びアメリカ合衆国グアム島アンダーセン空軍基地
(5)アメリカ合衆国(北マリアナ諸島)及びパラオ周辺海空域
4 主要訓練項目
各種戦術訓練等
5 演習参加部隊等
(1)自衛隊
統合幕僚監部、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊 等
(2)米 軍
インド太平洋軍、在日米軍等
(3)その他
一部の訓練に複数の同志国が参加予定(日本への来訪はなし)