ロシア、戦術核の使用を想定した演習 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎ロシア核演習「緊張の高まり示さず」、確約を順守=プーチン氏

 

 

[モスクワ 24日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は24日、ロシアは定期的に核演習を実施しているとし、今週開始した戦術核兵器の使用を想定した演習は緊張の高まりを示すものではないと述べた。
 ロシア軍は21日、プーチン大統領の命令に基づき、戦術核兵器の使用を想定した演習を開始したと発表。プーチン氏は訪問先のベラルーシで行った記者会見で、今回の演習の唯一の違いはベラルーシが参加することだと語った。
 また、核演習について「核兵器に関する確約を完全に順守する」と述べた。
 ロシアは昨年、ベラルーシに戦術核ミサイルを配備すると発表している。
 プーチン氏はミンスクでベラルーシのルカシェンコ大統領と2日間にわたり会談。両首脳は西側諸国の制裁を受け、産業と技術分野での協力を強化することで合意した。

 

◎ロシア、戦術核の使用を想定した演習開始 「欧米の挑発に対応」

 

 

 ロシア国防省は21日、ウクライナで続ける「特別軍事作戦」の軍事拠点となっている南部軍管区で、戦術核兵器の準備と使用を想定した演習の第1段階を開始したと発表した。「欧米当局者による挑発的な発言や脅迫に対処するため」としており、ウクライナへの支援を続ける欧米に対し威圧を強めている。
 演習はプーチン大統領の指示に従い、参謀本部の指揮の下で実施。核弾頭を搭載可能な弾道ミサイル「イスカンデル」に「特殊な弾薬」を装備して指定のエリアに移動する訓練や、極超音速ミサイル「キンジャル」などの航空兵器に「特殊な弾頭」を装塡(そうてん)して出撃する演習を行う。ロシア国防省は「ロシアの領土と主権を守るため、戦術核兵器の部隊と装備を維持することが目的」としている。
 欧米側ではこれまでに、フランスのマクロン大統領がウクライナへの地上部隊派遣を「排除しない」と述べるなど、一部からウクライナへの関与を強める発言があり、ロシア側が反発していた。ロシア国防省は6日、戦術核兵器の使用を想定した演習の準備を始めたと公表。プーチン氏は9日、対ドイツ戦勝記念日の式典で、核兵器の運用部隊は「常に即応体制にある」と強調していた。【モスクワ山衛守剛】

 

◎ロシアが戦術核の軍事演習開始、核戦力誇示でNATOを威嚇か…ベラルーシも第2段階で参加見通し

 

 

 ロシア国防省は21日、ロシア軍がウクライナ侵略の拠点としている南部軍管区(司令部・南部ロストフ・ナ・ドヌー)で、戦術核兵器の部隊による軍事演習の第1段階を開始したと発表した。核戦力を誇示し、ウクライナへの軍事支援を続ける北大西洋条約機構(NATO)加盟国などを威嚇する狙いがあるとみられる。
 発表によると、短距離弾道ミサイル「イスカンデル」や極超音速ミサイル「キンジャル」に特殊な弾頭を搭載し、発射の準備を進める演習を実施した。演習は「西側当局者の挑発的な発言や脅迫への対抗」が狙いだと主張している。フランスのマクロン大統領が仏軍部隊のウクライナ派遣の可能性に言及したことなどが念頭にあるとみられる。
 プーチン大統領は今月9日、演習は3段階で、「ベラルーシは第2段階で参加する」との見通しを語っており、今後、ベラルーシが参加する見通しだ。ロイター通信によると、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は4月、自国内にロシアの戦術核兵器が数十発配備されていると議会で明らかにしていた。