ロシア外務省「米国が北朝鮮近隣で挑発」 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎ロシア外務省「米国が北朝鮮近隣で挑発…朝鮮半島不安誘発の意図」

 

 

 ロシアのラブロフ外相が21日(現地時間)、米国と北大西洋条約機構(NATO)が朝鮮半島での不安誘発の意図を持っている可能性があると主張した。
 スプートニク通信によると、ラブロフ外相はこの日、カザフスタン・アスタナで開かれた上海協力機構(SCO)外相会議の記者会見で、米国が北朝鮮近隣で挑発的な行動をしているとし、「我々はこれについて米国と衛星国家が朝鮮半島の不安を誘発するための計画である可能性を排除しない」と述べた。
 続いて「北朝鮮は米国とその地域の同盟が状況を激化させて過熱局面に転換することを目標とする挑発行動に強い懸念を表明してきた」と話した。
 スプートニク通信は韓米軍事訓練、日本やオーストラリアが参加する拡大訓練など地上・空中・海上で行われる複数の軍事訓練がこうした挑発行動に含まれると説明した。
 ラブロフ外相はイランのライシ大統領のヘリコプター墜落死亡事故に関連し「米国の制裁が航空の安全を悪化させた」と批判した。ライシ大統領が乗っていたヘリコプターは1960年代末から米国で製造されたベル212機種で、老朽化したヘリコプターと悪天候が事故の原因に挙げられている。
 ラブロフ外相は「米国は否認するが、米国が制裁する国は航空を含む米国装備の予備部品の供給を受けられないのが事実」とし「予備部品が供給されないというのは直接的に安全水準を低める」と指摘した。

 

◎韓国がロシア外相に反論 朝鮮半島情勢の不安定化「北に原因」

 

 

【ソウル聯合ニュース】ロシアのラブノフ外相が、中国とロシアが主導する枠組み「上海協力機構(SCO)」外相会合で朝鮮半島情勢の不安定化の要因が「米国とその同盟国」にあると主張したことについて、韓国外交部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は23日の会見で、「域内の平和と安定を阻害するのは国連安全保障理事会の決議に違反する北の違法な核・ミサイル開発と挑発」とし、不安定化の責任は北朝鮮にあると反論した。
 また「韓米合同訓練と韓米日3カ国の訓練は、高度化している北の核・ミサイル脅威に対応するもので、韓国国民の生命を保護し、安全を図るための防御的な措置」と強調した、
 そのうえで「わが政府は北との(前提)条件のない対話に向け扉を開いているという立場を持続的に示してきた」とし、対話の提案を拒否しているのは北朝鮮側と指摘した。
 ラブロフ氏はカザフスタンで21日に開かれたSCO外相会合の記者会見で、米国とその同盟が朝鮮半島の状況を武力衝突に拡大する計画を立てている可能性を排除しないと主張した。
 また、「米国が北朝鮮と近い地域で挑発的な行動をしている」とし、「米国とその衛星国が朝鮮半島の不安定さを誘発するための計画である可能性を排除しない」とも述べた。