◎イスラエル軍、ガザ北部ジャバリアで作戦終了 空爆200回以上
[エルサレム 31日 ロイター] - イスラエル軍は31日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリアでの軍事作戦を終了したと発表した。200回以上の空爆などを実施し、イスラム組織ハマスが使用する10キロメートル余りの地下トンネルを破壊したと述べた。
最南部ラファでは、ロケットランチャーなどの武器や、ハマスが建設した地下トンネルを発見したという。
ジャバリアでは2週間余りにわたり激しい戦闘が繰り広げられた。この間にハマスが拉致した250人の人質のうちの7人の遺体を収容したという。
戦闘で数百人の戦闘員を殺害し、大量の武器を押収。使用準備の整ったロケットランチャーを破壊した。また武器を貯蔵した10キロ以上の地下トンネル網を破壊し、ハマスの地区大隊長を殺害した。
作戦終了に伴い、部隊は撤退し、他の作戦地域に移動するという。
◎イスラエル軍、ガザ北部で攻勢強化 米大統領補佐官が訪問へ
[カイロ 17日 ロイター] - イスラエル軍は17日、パレスチナ地区ガザ北部のジャバリアで攻勢を強めた。住民によると、イスラエルの部隊は難民キャンプ中心部にある市場まで前進し、途中にある家や商店をブルドーザーで破壊した。
ジャバリア西部の住民アイマン・ラジャブさんは、「戦車や航空機が住宅街や市場、商店、飲食店を消していった。世界はこの状態に片目をつぶっている」と、チャットで訴えた。
イスラエル軍の攻撃強化により、すでに数十万人の住民らが避難したガザ南部ラファでは、濃い煙が立ち上るのが目撃された。
戦闘が激しさを増す中、米軍は、新しく設置した浮桟橋から人道支援物資の搬入が始まったと発表した。
米ホワイトハウスによると、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は19日にイスラエルを訪問し、ラファへの全面攻撃ではなく、イスラム組織ハマスに照準を絞った攻撃をする必要性について訴える。