日中佐官級交流事業、5年ぶりに中国軍代表団が来日 | すずくるのお国のまもり

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◎日中佐官級交流事業、5年ぶりに中国軍代表団が来日 防衛省や基地を視察へ

 

 

 自衛隊と中国人民解放軍による「日中佐官級交流事業」が14~20日の日程で日本で開催されている。中国側からは少将を団長に佐官級中堅幹部20人が来日し、16日には東京都内で歓迎会が開かれた。中国軍代表団の来日は令和元年以来、5年ぶり。期間中、防衛省や航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)、海上自衛隊舞鶴基地(京都府舞鶴市)などを視察し、日中防衛関係者の信頼醸成を図る。
 交流事業は、民間団体の笹川平和財団の主催で平成13年から実施している。日本政府による24年の尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化をきっかけに一時中断したが30年に再開。新型コロナウイルス禍で再び対面での開催を見合わせていたが、昨年7月に自衛隊代表団が4年ぶりに訪中した。
 当初、中国側も同9月に来日を予定していたが、見送られた。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に対する中国側の反発が影響したとみられる。
 歓迎会のあいさつで、中央軍事委員会国際軍事合作弁公室の張保群副主任(少将)は「交流事業は両国の安全保障関係を改善させるためにかけがえのない存在だ。建設的で安定的な中日関係の土台を打ち固めたい」と語った。防衛省の西野洋志国際政策課長は「来日を歓迎する。日本の文化や社会への理解も深めてほしい」と述べた。