航空自衛隊が三菱重工と無人航空機(UAV)の開発契約 | すずくるのお国のまもり

すずくるのお国のまもり

お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎新たな「日の丸航空機」誕生するか? 航空自衛隊が三菱重工と契約

 

 

〇スタンド・オフ防衛能力を確保するために
 航空自衛隊は、2024年5月14日、公式SNSで三菱重工業と新たな無人航空機(UAV)、いわゆるドローンの開発契約を結んだと発表しました。
 同機は、日本を侵攻しようとする艦艇や上陸部隊に対して、それら目標の情報を至近距離から収集可能な「戦術無人機」として開発されるそうで、まずは試作機を製作して各種実証を行うとしています。
 航空自衛隊では、スタンド・オフ防衛能力、すなわち敵が対応できない距離から、こちらが攻撃を加えることが可能なよう、その実効性を確保するために試作するとしており、今回の契約締結に合わせ、同機の整備に向けた必要な取組も進めていくとしています。
 なお、航空自衛隊には無人偵察機としてすでにRQ-4B「グローバルホーク」が3機ありますが、こちらは長時間滞空可能な戦略偵察用の大型機で、今回契約が結ばれた「戦術無人機」とは性格が異なるものになります。【了】