韓国軍、大規模空中航体浸透対応合同訓練を実施 | すずくるのお国のまもり

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◎韓国軍、北朝鮮の「ハマス式奇襲」浸透を防ぐ…ドローン・ミサイル800余をすべて撃墜

 

 

 パレスチナの武装組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃したのと似た方式で北朝鮮が韓国を攻撃するシナリオを仮定し、韓国軍が14日、合同防空訓練を実施した。
 空軍作戦司令部はこの日、「地上作戦司令部と海軍作戦司令部、首都防衛司令部、西北島嶼防衛司令部と合同で『敵大規模空中航体浸透対応合同訓練』を行った」と明らかにした。
 今回の訓練は、昨年10月にミサイルとロケット、パラグライディングなどを動員してイスラエル領土を攻撃したハマス式奇襲攻撃と、先月のイランの無人航空機(ドローン)・ミサイル「同時攻撃」など最近の攻撃事例を反映して進行された。
 具体的に北朝鮮がハマス・イランの戦術を教範としてドローンと巡航ミサイル、弾道ミサイルなどを動員しながら前方地域を攻撃する状況を仮定した。800余りの飛行体が南下する状況で実際・模擬航跡を具現した後、陸・海・空防空戦力がこれを防ぐ形で進行された。実際、北朝鮮は多様な種類のミサイルポートフォリオを完成させながら対南攻撃シナリオを具体化している。
 今回の訓練は過去最大規模で行われた。空軍のF35A、F-15K、KF-16など戦闘機約100機とパトリオットや天弓などミサイル迎撃体系、海軍イージス艦の世宗大王艦、陸軍の20ミリバルカン対空砲とK-30飛虎対空自走砲、短距離地対空ミサイルK-31天馬など全軍の防空戦力が総動員された。
 訓練が始まると、北朝鮮から大規模な空中航体が南下すると同時に弾道ミサイルとみられる航跡が空軍中央防空統制所(MCRC)に探知された。これに対しF-15K、KF-16など戦闘機とパトリオット、天弓、イージス艦、そして飛虎、天馬などが次々と高度別に空中航体を迎撃した。最後にF35A戦闘機が空中に残った飛行体を撃墜した。
 この過程で各軍指揮官は空軍作戦司令部航空宇宙作戦本部(KAOC)に集まって対応戦略を随時議論したと、軍関係者は伝えた。空軍は13日に独自の防御訓練も実施した。
◆韓米特殊戦指揮官会議の開催を調整中
 敵陣浸透作戦などの任務を担当した各軍の特殊作戦指揮官会議に米軍特殊作戦指揮官が出席する案も調整中だと、国防部は明らかにした。国防部の関係者は「特殊戦力量の向上と発展方向を議論するため韓米主要指揮官会議を計画している」と説明した。
 今月末に申源湜(シン・ウォンシク)長官が主管する会議に陸・海・空軍と海兵隊特殊作戦司令官、在韓米軍特殊戦司令官が出席するとみられる。韓米特殊部隊は北朝鮮首脳部の除去などいわゆる「斬首作戦」を含む多様な作戦を担当している。
 国防部の関係者は「特殊戦分野には斬首作戦のほかにも多様な形態の作戦がある」とし「具体的な時期と出席者はまだ決まっていない」と伝えた。