米海兵隊、F-35をヘリで吊り下げ、空中給油も | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎F-35吊り下げながら何やってんの!? 空中の神ワザ 究極の“ながら運航” 米海兵隊が実施

 

 

〇え、F-35を吊り下げたまま空中給油を!?
 アメリカ海兵隊は2024年4月24日、CH-53K「キングスタリオン」大型輸送ヘリコプターが、パタクセント・リバー海軍航空基地にあったF-35C「ライトニングII」の試験機をマクガイヤ・ディックス・レイクハースト統合基地に輸送しました。
 海兵隊のCH-53Kは、F-35Cを吊り下げた状態というかなり珍しい方法で、メリーランド州チェサピーク湾にある海軍航空基地から160マイル(約260km)離れたニュージャージー州にあるマクガイヤ・ディックス・レイクハースト統合基地に運んだようです。
 道中では、KC-130からF-35Cを吊り下げた状態で空中給油を受ける場面もありました。アメリカのミリタリー系メディア「The War Zone」によると、F-35の吊り下げ輸送に関しては2023年1月に行っていますが、吊り下げた状態で空中給油まで行ったのは今回が初のようです。
 大型輸送ヘリであるCH-53Kとはいえ、全長19.4m、機体重量が25tあるF-35を運びながら、空中給油を行うのはかなり複雑で危険な作業です。輸送を担当したのは海兵隊の第1海洋試験評価飛行隊とのことですが、パイロットの技術の高さがうかがえます。【了】