米英豪、AUKUSで日本と技術協力へ | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎米英豪、AUKUSで日本と技術協力へ

 

 

【シドニー共同】米国と英国、オーストラリアの3カ国の国防相は9日、安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」の原子力潜水艦以外の分野で「日本との協力を検討している」と発表した。米英豪がAUKUSのパートナー国を明らかにしたのは初めて。

 

 

◎対中国牽制同盟「オーカス」に日本も合流か…「3国、加入議論に着手」

 

 

 米国が中国牽制(けんせい)のために「米英豪3カ国安全保障枠組み(AUKUS=オーカス)」への日本加入を推進している。
 米英豪の国防相は8日、オーカスの両軸である「ピラー1(第1の柱、Pillar I)」と「ピラー2(第2の柱、Pillar II)」のうち、日本をピラー2に加入させるための議論を始めるとフィナンシャル・タイムズ(FT)が7日、報道した。
 ピラー2は3カ国が海底、量子技術、人工知能(AI)と自律武器、サイバー、極超音速と対極超音速、電子戦、国防革新、情報共有など8つの核心防衛技術を共同で開発するという計画だ。ここに新たに日本を加盟国として受け入れる方案を議論するというのが骨子だ。日本がピラー2に参加する場合、先端武器開発に参加する可能性がある。ピラー2とは違って、在来式武器を搭載した原子力潜水艦をオーストラリアに提供する計画であるピラー1に対しては、参加国の拡大は考慮に入っていないとFTは伝えた。
 オーカスでは2021年発足当時から米国同盟国である日本をピラー2に加入させようという議論があった。
 米国のエマニュエル駐日大使は最近、ウォール・ストリート・ジャーナルへの寄稿で「(日本が)まもなくピラー2に追加される最初のパートナーになるだろう」と言及した。この寄稿は日本のオーカス加入に関連した相互合意がされていない状況で公になり議論になった。中国の太平洋進出を抑制するために日本のオーカス加入を繰り返し求めてきた米国とは違い、英国・オーストラリアは相対的に消極的な態度を示してきたからだ。
 韓国はカナダとともにピラー2への参加を希望している。
 英国下院の外交特別委員会は昨年8月、「韓国と日本がオーカス先端技術協力に合流するように英国が米国とオーストラリアに提案するべきだ」という内容の報告書を出した。