ウクライナ軍のT-55を近代化改修した戦車 | すずくるのお国のまもり

すずくるのお国のまもり

お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎ウクライナ軍の「魔改造戦車」が活躍?ロシア軍陣地を主砲で破壊する映像が公開される

 

 

 ウクライナ国防省は2024年3月16日、スロベニアから供与されたM-55S戦車がロシア軍の陣地を破壊したとする映像を公開しました。
 M-55Sは旧ソ連が開発したT-55を、北大西洋条約機構(NATO)仕様に改修した戦車です。T-55は1958年に登場した古い戦車で、100mm砲を搭載。原型となったT-54や派生型も含めると約10万両以上が生産されたベストセラー戦車です。
 M-55Sは、このT-55が装備する100mm砲を、イギリスが開発した「ロイヤル・オードナンス L7」105mmライフル砲に換装。イスラエル製の爆発反応装甲を新たに取り付け、射撃管制装置などもアップグレードしています。スロベニアは、M-55Sをウクライナに28両供与しています。
 映像を撮影した時期や場所については明らかにしていませんが、M-55Sが木を押し倒しながら走行したり、主砲をロシア軍陣地に向けて射撃している様子が確認できます。車体には、ウクライナ軍の車両であることを示す「白十字」が描かれていることも確認できます。【了】