日米韓、北朝鮮対応で年内に新共同訓練実施へ | すずくるのお国のまもり

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◎日米韓、北朝鮮対応で年内に新共同訓練実施へ 韓国国防相が記者会見で表明

 

 

【ソウル=時吉達也】韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防相は18日、日米韓が北朝鮮による核・ミサイルの開発加速に対応し、新たに海・空共同訓練を年内に実施する方向で協議中だと明らかにした。外国メディア向けの記者会見で表明した。
 申氏は、日米韓の訓練計画は2025年末まで策定済みとした上で、「北朝鮮による核・ミサイルの脅威がさらに増加している」との危機感から新訓練が追加されると説明。「3カ国の安全保障協力はますます盛んになる」と強調した。
 一方で韓国側が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)問題にも言及し、日本に対し「韓国が絶対容認できない領土問題などを提起し、関係進展が一挙に後退しないようにしてほしい」と注文を付けた。
 18日午前の北朝鮮による短距離弾道ミサイル発射に関し、ブリンケン米国務長官訪韓が影響した可能性については「米国を意識したものであれば、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などを選択したのではないか」と否定的な見方を示した。その上で、4月10日の韓国総選挙を前に「(ミサイル発射などの)挑発行為が行われる危険性が非常に高まっている」と指摘した。
 年初から韓国への挑発的な言動を強める北朝鮮が武力行使に踏み切る可能性については「北朝鮮も正確な軍事的判断をすれば勝算が大きくないと分かっている」と分析。「潜水艦による攻撃など、主体が分かりづらい挑発に出る可能性はある」と警戒した。
 また、韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題に対しては「(韓国軍による照射はなかったとの)韓国国防省の立場に変わりはない」とした上で、「未来志向的に再発防止策を立てることがはるかに重要だ」と主張した。