韓国軍が白翎・延坪島増援訓練 | すずくるのお国のまもり

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◎NLL挑発なら報復、韓国軍が白翎・延坪島増援訓練

 

 

 海兵隊員が15日、仁川市甕津郡の白翎島・延坪島一帯で実施された西北島嶼増援訓練に参加し、作戦を遂行している。海兵隊の攻撃ヘリコプターと機動ヘリコプターが訓練に投入された。 [写真 海兵隊]
 北朝鮮による挑発の可能性が高い西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)近隣で韓国軍当局が大規模な増援訓練を実施した。
 軍当局によると、海兵隊の西北島嶼防衛司令部(西防司)は15日、海軍揚陸艦、海兵隊の迅速機動部隊・上陸機動ヘリコプター・上陸突撃装甲車などのほか、陸軍特殊戦司令部と攻撃ヘリコプター(AH-64)、機動ヘリコプター(CH-47、UH-60)などを動員し、西北島嶼増援訓練を行った。北朝鮮が西北島嶼で挑発を敢行する場合、現場の戦力と合同戦力を迅速に統合運用して防衛態勢を完備するという趣旨だ。
 特に目を引いたのは白翎島(ペクリョンド)を中心に実施された兵力増援が延坪島(ヨンピョンド)でも行われた点だ。軍関係者は「揚陸艦に搭乗した迅速機動部隊が白翎島に向かい、同時に陸軍特殊戦司令部が航空機を利用して白翎島と延坪島に入った」と説明した。
 西防司の主管で通常年2回行われてきた同訓練は2017年から実施されていなかったが、昨年5月に6年ぶりに再開された。軍当局の今回の訓練は、北朝鮮のNLL挑発の可能性と無関係でないとみられる。これに先立ち北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は1月、「不法無法の北方限界線をはじめとするいかなる境界線も受け入れられず、大韓民国が我々の領土、領空、領海を0.001ミリでも侵犯すれば戦争挑発と見なす」と脅迫した。
 このほか韓米連合演習「フリーダムシールド(自由の盾)」期間だった7日には、有事の際、米海兵隊戦力が西北島嶼を支援する共助訓練を実施した。