◎元駐韓ドイツ大使「ウクライナ戦争、北朝鮮に『核放棄絶対不可能』メッセージ」

 

 

 ロルフ・マファエル元駐韓ドイツ大使が12日(現地時間)、ウクライナ戦争が北朝鮮に与える影響について「核兵器を放棄できないという結論を出すしかない状況」と指摘した。
 マファエル氏はこの日、独ベルリンのフリードリヒ・ナウマン財団で「朝鮮半島の緊張とグローバル安全保障」をテーマに開かれた討論会に出席し、「北朝鮮にとってウクライナ戦争は核兵器を放棄した国が侵攻されたというメッセージ」とし、このように明らかにした。
 マファエル氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が権力を継承した直後の2012-16年に駐韓大使として勤務した。
 マファエル氏は「当時も国内外に権力を見せるための挑発が繰り返された。今はウクライナ戦争でロシアとの関係が強まり、状況が大きく変わった」とし「北朝鮮は最近、軍事力を誇示し、米国とロシア、中国の間で立場を強めている。統一の象徴物の撤去などで何を意図するのかを考える必要がある」と話した。
 この日の討論会は南北の緊張が高まり安保情勢が急変する中、緊張の解消と統一の可能性を模索するために用意された。
 イム・サンボム駐独韓国大使は祝辞で「北はグローバル安保危機構図に便乗して核とミサイル能力の高度化に全力を注いでいる」とし「韓半島統一に対する懐疑的な見方が広まったのも事実」と述べた。