在韓米軍特殊部隊、不測の事態に備え | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎在韓米軍特殊部隊、不測の事態に備え 地域協力が鍵=米司令官

 

 

 在韓米特殊作戦軍司令官のデレク・リプソン准将は世界的な危機がかつてないほど相互に結びついている中で、在韓米軍特殊作戦部隊は予想外の脅威に備えて訓練していると述べた。ソンナム市で14日撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[光州(韓国) 15日 ロイター] - 在韓米特殊作戦軍司令官のデレク・リプソン准将は世界的な危機がかつてないほど相互に結びついている中で、在韓米軍特殊作戦部隊は予想外の脅威に備えて訓練していると述べた。
 米韓両軍が朝鮮半島の有事を想定して10日間にわたって実施した定例の軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」は14日、終了した。
 この日は米軍の特殊作戦機MC─130が韓国軍の部隊と降下訓練を行った。光州近郊の訓練場の上空を旋回する同機から兵士がパラシュートで降下した。
 米軍の特殊作戦部隊は2016年以降、大量破壊兵器に対処する任務を担っている。演習中にインタビューに応じたリプソン氏は、北朝鮮の能力が進歩すれば任務の遂行方法も変わるだろうと述べたが、具体的な内容には言及しなかった。
 13日に陸軍特殊作戦司令部を視察した韓国の申源湜国防相は、軍事衝突が起きた際に北朝鮮の指導部を「迅速に排除する」能力を高めるよう求めた。
 今回の演習には前例のない数の国連軍構成国が参加した。
 リプソン氏は韓国における特殊作戦の重要な部分は地域の他のパートナーと協力することだと述べた。

 

◎フリーダムシールド24で韓米特殊部隊が不測の事態に備える
 

 

 フリーダムシールド(Freedom Shield)演習に参加した韓国軍と米国軍は、世界各地の危機が相互関係を強めている中、予期せぬ脅威に備える訓練を行ったと、軍指導者らが語った。
 核武装した北朝鮮は違法な兵器開発計画を進めており、米国本土に届くとする弾道ミサイルや、ミサイル防衛システムを破るために設計された戦術兵器を誇示している。
 政府関係者や専門家によれば、ロシアが最近、ウクライナに対する理不尽で一方的な戦争でミサイルを使用し、初めて北朝鮮のミサイルが実戦で発射されたという。
 長く分断さ れてきた朝鮮半島は、南シナ海や台湾海峡とともに、インド太平洋の潜在的な火種となっている。
 こうした不確実性を踏まえ、在韓米特殊作戦軍司令官のでレック・リプソン(Derek Lipson)陸軍准将は、さらなる柔軟性と意思決定を訓練に注入していると語った。
 2024年3月の10日間にわたり行われたフリーダムシールド演習では、光州近郊の韓国特殊戦学校訓練場(ROK Special Warfare School Training Range)で、米国のMC-130航空機が韓国の特殊作戦旅団と米軍とともに降下訓練を行った。
 2024年3月に韓国で行われた「フリーダムシールド」演習で、韓国と米国の要員が航空作戦の予行演習を行った。
 米国の特殊作戦部隊は大量破壊兵器に対抗するための訓練を行っており、北朝鮮の核兵器保有量が増加していることを考えると、非常に重要な任務といえる。米国の情報機関は、北朝鮮は国連安全保障会議決議に違反する生物化学兵器も保有していると指摘している。
 毎年実施される「フリーダムシールド」演習には、1950年から53年にかけて起きた朝鮮戦争以来南北朝鮮間の休戦協定を監督してきた米国主導の国連軍の他の加盟国の要員も参加した。
 米国は韓国に約2万8,500人の部隊を駐留させ、韓国軍と統合司令部を運営している。
 リプソン司令官は、韓国における特殊作戦の任務には、地域の提携国との協力も含まれると述べた。また、「我々が自由で開かれた(インド太平洋)について語るとき、それは二国間、三国間など……そのような関係からしか生まれない」とし、
「この地域で起こること、あるいは現時点で世界的に起こることで、他の地域に影響を与えないことはない」と語った。

 

◎北朝鮮を念頭 韓国軍が“敵をせん滅”特殊部隊訓練を公開

 

 

 韓国軍は実施中の春の米韓合同軍事演習に関連し、北朝鮮を念頭にした特殊部隊による敵地侵入や敵ミサイル発射台などへの攻撃訓練の様子を公開しました。
 暗視ゴーグルを着け、暗闇を進む兵士たち。
 韓国軍は一部、アメリカ軍と共に行った去年12月と今年3月の特殊部隊による敵地侵入と施設内の敵の殲滅(せんめつ)などの訓練の様子を公開しました。
 また、韓国空軍も「空中待機航空遮断訓練」の様子を公開しました。
 この訓練は敵機の侵入やミサイル発射が迫った際に空中待機中の韓国軍機が敵の攻撃を事前に遮断し、軍と人口密集地域を守るためのものです。
 兵士らは偵察機からの情報を元に移動する敵のミサイル発射台や指揮部などを攻撃する手順を確認しました。
 韓国軍は各種訓練の様子を連日公開していて、北朝鮮による反発が予想されています。

 

◎韓米特殊戦部隊が訓練

 

 

 韓国国防部は13日、韓米合同特殊打撃訓練の様子を公開した。写真は韓米特殊戦部隊の隊員たちが建物を制圧するために内部に進入する姿