海自護衛艦「さざなみ」が日バーレーン親善訓練を実施 | すずくるのお国のまもり

すずくるのお国のまもり

お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎日バーレーン親善訓練について
 海上自衛隊は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を強化すべく、次のとおりバーレーン王国海軍と親善訓練を実施しました。
1 目 的
(1)海上自衛隊の戦術技量の向上
(2)バーレーン王国海軍との友好親善及び相互理解の増進
2 期 日
 令和6年3月11日(月)
3 訓練海空域
 バーレーン沖
4 参加部隊
(1)海 上 自 衛 隊:護衛艦「さざなみ」
(2)バーレーン王国海軍:哨戒艇「アル・ムハッラク」
5 訓練項目
近接運動、PHOTOEX等
6 その他
(1)本訓練は、バーレーン王国軍と自衛隊の間における初の親善訓練となります。
(2)令和6年3月9日(土)から3月11日(月)の間、護衛艦「さざなみ」(派遣海賊対処行動水上部隊)は、バーレーン王国のミナサルマン港に寄港しました。

20240312_01.pdf (mod.go.jp)

 

◎「未実施だったの!?」史上初めて海自護衛艦が訓練した国とは “シーレーン防衛の観点から極めて重要”

 

 

〇アメリカ海軍の艦隊司令部も所在
 海上自衛隊は2024年2月29日、護衛艦「さざなみ」が、自衛隊として初めてバーレーン海軍と共同訓練を実施したと発表しました。
 バーレーンは、中東ペルシャ湾に浮かぶ大小約30の島々からなる立憲君主制のイスラム国家です。
 その地政学的な要因から、同国にはアメリカ海軍の第5艦隊司令部も置かれており、アメリカ軍が常駐しています。また、この司令部があることから、ソマリア沖の海賊への対処を任務とする多国籍海上部隊「第151合同任務部隊(CTF-151)」の司令部も所在し、海上自衛隊幹部も常駐、過去には司令官にも複数人が就いてきた経緯があるため、日本ともつながりがあります。
 またペルシャ湾は、日本の原油輸送における重要ルートであることから、海上自衛隊も「バーレーン王国はペルシャ湾に位置し、我が国のシーレーンに隣接している国であり、貿易量の多くを海上輸送に依存している我が国にとって、バーレーン王国との連携はシーレーンを守るという観点からも極めて重要なものです」と説明していました。

【了】