米、国防費に過去最大規模を要求 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎米、国防費に過去最大規模を要求 中ロに対抗、議会に呼びかけも

 

 

 バイデン米政権は11日、2025会計年度(24年10月~25年9月)の政府予算の要望をまとめた「予算教書」を議会に示し、国防費には過去最大規模となる8952億ドル(約132兆円)を計上した。台頭する中国や、ウクライナに侵攻するロシアに対抗するとした。
 バイデン政権は、中国を国防計画の「ペース(歩調)」を決めるうえで常に意識しなければならない競争相手と位置づけ、重要視してきた。今回、インド太平洋地域での米軍の強化を目的とした基金「太平洋抑止イニシアチブ」に99億ドルを計上した。またロシアの侵攻を受けるウクライナや、北大西洋条約機構(NATO)の能力向上に取り組むとしている。
 ただ米議会では一部の共和党議員の反対で、ウクライナへの追加支援を盛り込んだ法案の審議が滞っている。米国の支援が行き詰まり、ウクライナの戦況にも影響を与えている。さらに、24年度の政府予算も一部しか成立していない状態だ。
 国防総省のヒックス副長官は11日の会見で議会に対し、「我々が団結し、安全保障と民主主義が直面する逆風を克服できるかを世界が見ている」と述べ、予算審議への協力を呼びかけた。(ワシントン=清宮涼)