モルディブ、中国と「軍事援助」協定 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎モルディブ、中国と「軍事援助」協定 インド軍撤収見据え、傾斜加速

 

 

 【ニューデリー時事】モルディブ国防省は4日、中国と軍事援助に関する協定を結んだと発表した。駐留するインド軍部隊の撤収後を見据えた動きとみられる。「親中派」とされるムイズ大統領の下、中国への傾斜が加速している。
 モルディブ国防省はX(旧ツイッター)で「中国がモルディブに無償で軍事援助を提供する協定に(両国の国防当局者が)調印し、2国間関係を強化した」と投稿した。内容の詳細は明らかにしていない。
 モルディブはアジアと中東などを結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝にあり、印中両国が浸透を競ってきた。インド洋を自国の「裏庭」と位置付けるインドは中国の影響力拡大を警戒している。
 モルディブにはこれまで、近海の監視や救急搬送用の航空機運用などを担う80人超のインド兵が駐留していた。しかし、昨年11月に就任したムイズ氏はインド軍部隊を撤収させると明言。当初、撤収期限は3月15日としていたが、その後両国の協議を経て5月10日となった。
 2月にはインド側が「スパイ船」と警戒する中国の調査船がモルディブに寄港。モルディブ外務省は「乗組員交代と補給のため」と説明し、「モルディブ海域でいかなる調査も行わない」としていた。