ロシア西部の燃料タンクで2日連続火災 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎ロシア西部の燃料タンクで2日連続火災 「ウクライナ軍のドローン攻撃」と主張

 

 

 ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州のスタロボイト知事は6日、州内のミハイロフスキー精鉱工場の燃料・潤滑油貯蔵タンクが同日、2回にわたりウクライナ軍のドローン(無人機)攻撃を受け、火災が発生したと交流サイト(SNS)で発表した。死傷者は出ていないとした。所有企業によると、同工場はロシアと旧ソ連圏で最大の鉄鉱石精製工場の一つ。
 ウクライナメディアによると、同国国防省の消息筋は「露軍の兵站(へいたん)の弱体化を狙った作戦だった」と攻撃を認めた。
 これに先立つ5日にも、クルスク州に隣接する露西部ベルゴロド州の非常事態当局が、州内の燃料貯蔵タンクで火災が発生したと発表。露オンラインメディア「マッシュ」は消息筋の話として、燃料貯蔵タンクがウクライナ軍のドローン攻撃を受けたと伝えた。負傷者はなかったという。
 ウクライナ軍は最近数カ月間、露国内の燃料関連施設を標的としたドローン攻撃を激化。弾薬不足などで前線での苦戦が続く中、兵站に打撃を与えて露軍の前進を困難にする思惑があるとみられている。
 一方、ウクライナ南部オデッサ市の港湾インフラが6日、露軍のミサイル攻撃を受け、民間人5人が死亡した。攻撃は同市でのゼレンスキー大統領とギリシャのミツォタキス首相の会談直前に行われた。露国防省は同日、「オデッサにあるウクライナ軍の水上ドローンの格納庫を破壊した」と主張した。

 

◎ウクライナ無人機、ロシアの主要鉄鉱石工場を攻撃 負傷者なし

 

 

[モスクワ 6日 ロイター] - ウクライナの無人機(ドローン)2機が6日、ロシア西部クルスク州の鉄鉱石工場を攻撃した。州当局者と工場関係者が明らかにした。負傷者はなく、工場は通常通り稼働しているという。
 スタロボイト知事によると、攻撃を受けたのは資源・鉄鋼大手メタロインベスト(MTALI.UL)傘下のミハイロフスキーGOKの工場。
 メッセージアプリ「テレグラム」のチャンネルに投稿された未確認動画には、被害を受けた工場と黒鉛が立ち上る様子が映っていた。
 メタロインベストは声明で「ジェレズノゴルスキー地区でのドローン攻撃により、ミハイロフスキー採掘・加工工場の燃料・潤滑油倉庫の燃料タンクが炎上した」と説明。「死傷者はなく、現在は消火のために必要な措置が取られている」とし、工場は通常通り稼動していると明らかにした。
 ジェレズノゴルスキー地区はウクライナ国境から約90キロ。ミハイロフスキーGOKはロシア最大の鉄鉱石採掘・加工施設の 一つ。