◎ウクライナの防衛企業、新型装甲車両「Inguar-3」を発表
ウクライナの防衛企業が新しい装甲戦闘車両を発表した。
このMRAP(耐地雷伏撃防護車両)は「Inguar-3」と呼ばれている。
ウクライナの特殊部隊との緊密な協力のもと、軍事利用を目的に製造された。
ウクライナの防衛企業Inguarは、最新の装甲戦闘車両「Inguar-3」を発表した。
Inguar社のウェブサイトによると、このMRAP(Mine-Resistant Ambush Protected:耐地雷伏撃防護車両)は、「さまざまな軍事環境において優れた性能を発揮するよう設計された軽戦術車両」だという。
この最新鋭の車両は、ウクライナの特殊部隊の協力を得て、「戦時中の要求に従って」開発されたという。
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「革新的なモノコックボディ設計により、Inguar-3は多くのバリエーションが用意されており、4x4と6x6の 2 つのバージョンのシャシーがあり、どちらも都市部とオフロードの課題に同じように取り組めるように設計されている」と同社は述べている。
さらに「Inguar-3は、護衛、偵察任務、迅速な対応作戦のいずれに配備されても、揺るぎない性能と信頼性を発揮し、戦場での貴重な戦力となる」と付け加えている。
軍事ニュースサイト「Defence-Blog」によると、この装甲トラックは356馬力のDeutz製エンジン、複数のカメラ、暗視機能を装備しており、鋼鉄とアルミニウムの装甲は重量を増やしすぎないようにしながら乗組員を保護するのに役立っているという。
アメリカから供与されたMRAP「マックスプロ」で訓練するウクライナ兵。
MRAPは、ウクライナが地雷敷設の多い紛争で最も多く投入した信頼性の高い軍用車両だ。
しかし、ウクライナはこれまで、アメリカ製のマックスプロ(MaxxPro)のような西側からの供与品に頼らざるを得なかった。あるウクライナ兵士はマックスプロについて「破壊することは不可能」だと述べた。
「マックスプロはロシア軍にとっては赤い雑巾のようなもので、全力で狙ってくる」と彼は言い、1台は砲撃を受け、もう1台は迫撃砲で攻撃されたが、「中にいた全員が生き残った」と付け加えた。
「それらは本当に兵士の命を救ってくれたんだ」