◎モルドバ親ロ派「ロシアは支援を」=議会決議、併合まで求めず

 

 

 侵攻下のウクライナに接する旧ソ連構成国モルドバの親ロシア派支配地域、沿ドニエストルの議会は28日、ロシアに「支援」を求める決議を採択した。同地域はロシア系住民が主体。モルドバの親欧米派のサンドゥ政権は駐留ロシア軍の撤退などを迫り、経済的圧力を強めている。
 沿ドニエストルの議会がプーチン大統領に「ロシアによる併合」を要請するのではないかという観測が事前に浮上。ウクライナ南部クリミア半島や東部ドンバス地方では、親ロ派の訴えが軍事行動の口実とされた経緯があり、今回の動きに緊張が高まったが、新たな紛争を招くような決議にはならなかった。