ロシア、EUから制裁対象品目の大量入手を継続 | すずくるのお国のまもり

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◎ロシア、EUから制裁対象品目の大量入手を継続-当局者
制裁対象技術のロシア輸入、EU産品で数千万ユーロ規模に
高優先度品目の大半は第三国経由。直接輸出も約4分の1

 

 

 ロシアがウクライナでの戦争に使う兵器に利用するため制裁対象技術を入手していることについて、欧州連合(EU)加盟国はこの阻止にまだ十分取り組んでいないと、事情に詳しい当局者が指摘した。
 当局者の一人は貿易動向に関する内部評価を引用し、数次にわたる制裁にもかかわらず、EU域内から数千万ユーロ規模の規制対象品がロシアに流れ続けていると述べた。
 部外秘の情報だとして匿名を条件に語った関係者によると、昨年1-9月にEUからロシアにわたったいわゆる高優先度品目は4億5000万ユーロ(約740億円)相当で、このおよそ4分の1はEUからロシアに直接輸出されていた。残りの大半は第三国経由で運ばれていたという。
 制裁回避の取引にはトルコやアラブ首長国連邦(UAE)、セルビア、中国などのほか、旧ソ連のウズベキスタンやカザフスタン、キルギス、アルメニアなどが関与していた。ロシアの全面的なウクライナ侵攻開始後、慎重な取り扱いが求められる品目のEUからロシアへの輸出は大幅に減少したことが貿易統計で示されているが、こうした品目のEUから第三国向け輸出は急増し、ロシア向けの減少分を完全に埋めている。
 EUの行政執行機関、欧州委員会はコメントの要請にすぐには応じなかった。