米中央軍、アラビア海の船で兵器押収 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎米中央軍、アラビア海の船で兵器押収 イランがフーシ派に供給か

 

 

 米中央軍は15日、アラビア海で発見した船から、中距離弾道ミサイルの部品など高度な通常兵器や殺傷能力のある物資を大量に押収したと発表した。イランからイエメンの親イラン武装組織フーシ派が支配する地域に運ばれようとしていたものだったという。フーシ派は、紅海などでイスラエルや米英に関する商船への攻撃を繰り返しており、周辺の緊張を高める要因になっている。
 中央軍によると、アラビア海で警戒していた米沿岸警備隊の巡視艇が1月28日、船舶を発見し、乗り込んで検査した。中距離弾道ミサイルや水上・水中用の無人艇の部品、爆発物、軍事用の通信機器など200以上の荷物が積まれているのを発見したという。中央軍司令官は、声明で「イランがフーシ派に高度な通常兵器を継続的に供給していることは、国際法に違反し、船舶の安全な航行を脅かし続けている」などと批判した。
 これに先立つ14日午後、中央軍はイエメンのフーシ派が支配する地域で計4回にわたって攻撃を行った。標的は、紅海の船舶に対する発射準備を整えていた移動式対艦巡航ミサイル7発、無人航空機3機、無人水上艇1隻。地域の米軍艦船や商船に差し迫った脅威をもたらすと判断し、自衛のために攻撃したと説明した。【ワシントン西田進一郎】