◎ウクライナ「クリミア半島近くでドローンによりロシア揚陸艦撃沈」
情報総局によると、この日情報総局所属の特殊作戦部隊はロシアが占領するクリミア半島南部の都市アルプカ沖で海上攻撃用ドローン「マグラV5」を利用しツェーザリ・クニコフを攻撃した。
ツェーザリ・クニコフは旧ソ連の第2次世界大戦当時の戦争英雄であるツェーザリ・クニコフの名前を付けた揚陸艦だ。ロシア海軍上陸戦力の主軸であるロプーチャ級揚陸艦で、87人の乗組員が搭乗できる。
左舷に大きな穴が空いた軍艦はそのまま沈み、乗組員の救助作戦も失敗したとみられると情報総局は説明した。
情報総局は奇しくもツェーザリ・クニコフが1943年2月14日に死亡した事実に言及し、「船の名前となったロシア将校がちょうど81年前に死亡したというのは象徴的なこと」と意味を付与した。
これと関連し、英国の民間海上警備会社アンブレイも最小3機のドローンが攻撃を加え、船舶左舷が深刻に損傷した後に沈没する可能性が高いと言及したとAP通信は伝えた。
◎ウクライナ、クリミア沖で「ロ軍艦撃沈」 新総司令官が前線訪問
【キーウ時事】ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍は14日、南部クリミア半島沖の黒海でロシア軍の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を撃沈したと発表した。軍艦から煙が立ち上り、水中に沈んでいく様子とされる動画も公表した。
ウクライナ軍情報当局によると、特殊部隊「グループ13」が実行。ドローンで攻撃したとみられる。ロシア側は、黒海上空でウクライナのドローン6機を撃墜したとしているが、大型揚陸艦の撃沈については確認を避けている。
一方、AFP通信によると、ウクライナ軍トップのシルスキー総司令官は14日、先週の就任以来初めて東部の前線を訪れ、現地情勢について「極めて困難な状況だ」と述べた。シルスキー氏は、激しい攻防が続く東部の要衝アウディイウカを視察。兵力で勝るロシア軍が攻勢を一段と強化しているとし、「作戦環境は複雑で緊張を要する」と苦戦を認めた。