米、北朝鮮の武器取引は中国にとっても問題 | すずくるのお国のまもり

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北朝鮮の武器取引、中国にとっても問題-米国務省高官インタビュー
「中国には果たすべき役割があり影響力がある」とジュン・パク氏
北朝鮮が韓国に対して一段と攻撃的な態度を取っている証拠はない

 

 

 米国務省のジュン・パク高級北朝鮮問題担当者は13日、不安定化を招く北朝鮮の言動は中国にとっても主要な懸念事項の一つであるはずだとの認識を示した。
 国務副次官補も務めるパク氏はインタビューで、ウクライナでの戦争のためにロシア軍に弾道ミサイルを提供するなど、北朝鮮がロシアとの「関係を深化」させていることを中国は非難すべきだと発言。「北朝鮮問題は中国にとっても問題だ。それはわれわれだけの問題ではない。中国には果たすべき役割があり影響力がある」と語った。
 パク氏の発言は、中国が北朝鮮の行動に影響を及ぼそうとしないことに対し、米国がかねて抱える不満を反映したものだ。
 一方、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席との昨年の会談を受け、両国の間で芽生え始めた協力が、北朝鮮問題でバイデン政権が何らかの進展を遂げるのに役立つかどうか「判断するのは時期尚早だ」と話した。
 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が今年に入り、国家の方針から平和的な南北統一を放棄し、北朝鮮には韓国を壊滅させる法的権利があるなどと主張していることについて、北朝鮮が韓国に対して新たに一段と攻撃的な態度を取っている証拠はないと、パク氏は指摘した。
 「北朝鮮から何らかの直接的な行動、軍事行動の兆候は見られない点を明確にしておきたい」とした上で、「戦略的、戦術的、サイバースペースなど、北朝鮮によるいかなる種類の潜在的行動にもわれわれは警戒している」と説明した。
 金総書記は、一連の話題について協議する米国からの外交的申し入れを無視し続けている。岸田文雄首相が拉致問題を巡り日朝首脳会談の早期実現に向けた働きかけを行っているとの報道に関して、パク氏は「われわれはいかなる対話も奨励する」と語った。