韓国・サウジ国防相が会談 防衛産業協力を確認 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎韓国・サウジ国防相が会談 防衛産業協力を確認

 

 

【ソウル聯合ニュース】韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官は4日(現地時間)、サウジアラビアの首都リヤドで開催された国際防衛展示会(WDS)で同国のハリド国防相と会談し、協力強化について議論した。
 韓国国防部によると、両氏は韓国防衛事業庁とサウジアラビア国防省の「中長期的な防衛産業協力に関する了解覚書(MOU)」の締結式に立ち会った。
 申氏は「未来志向の戦略パートナー関係に見合う防衛産業協力パートナーシップの基盤がつくられた」と述べ、ハリド氏は「サウジアラビアと韓国は真のパートナーとして国防・防衛産業の協力を強化しなければならない」と応じた。
 申氏はリヤドや聖地メッカなどの警備を担当するアブドゥラー国家警備隊相とも会談し、人的交流や合同訓練など国防協力の強化、防衛産業分野の連携促進で一致した。
 韓国国防部によると、WDSには45カ国・地域から約900社が参加した。申氏は中東諸国の防衛産業需要が高まる中、サウジアラビア側の招きで出席した。

 

◎「韓国の武器使ってみればどう?」…数十兆ウォンの兵器も勝負どころは「口コミ」

 


【02月28日 KOREA WAVE】最近、中東とヨーロッパで韓国製の武器を導入した国家の「口コミ」が周辺国家の購買意欲にプラスの影響を及ぼしているという分析が出ている。
 産業研究院のチャン・ウォンジュン研究委員は2月26日、「最近、防衛産業の輸出で口コミが広がっている。同じ圏域の国家どうしの軍事訓練と交流の頻度が拡大し、隣接国の武器契約の影響を受ける側面がある」と話した。
 最近、サウジアラビアに対するLIGネクスワンの「天弓-Ⅱ」輸出契約が代表的だ。サウジが昨年11月、約4兆3000億ウォン(1ウォン=約0.11円)規模の「天弓-Ⅱ」10基のミサイルシステム購入契約を結んだ事実が今月初めに公開された。これは2022年1月のアラブ首長国連邦(UAE)に対する4兆ウォン規模の「天弓Ⅱ」輸出契約以来2度目だ。
 サウジとUAEは最近、湾岸地域の主導権をめぐって競争が激化しているが、軍事的に長年の協力関係がある。サウジは2015年、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に空襲を加え、イエメン内戦に介入し、UAEなどと連合軍を組んで軍事作戦を実行したが失敗した。
 その後、サウジとUAEを狙ったフーシ派の空襲が続いている。2022年1月には、フーシ派がUAEのアブダビ国際空港にドローン攻撃をすると、サウジが主導する同盟軍が報復空襲に出た。
 このように中東地域で防空兵器体系の需要が大きい状況下で、UAEが天弓Ⅱを導入したことが、サウジの決定に影響を及ぼしたものと見られる。これを受け、UAEやサウジと隣接するカタールへ輸出する可能性もある。シン・ウォンシク国防相は今月初め、UAE、サウジ、カタールの国防相と相次いで会談し、国防・防衛産業の協力を強化することにした。
 ロシアのウクライナ侵攻後、軍備を増強している東欧も同様だ。ハンファ・エアロスペースは2022年7月、K9自走砲672門を供給する内容の基本契約を結び、同年8月に1次実行契約(212門)、昨年12月に2次実行契約(152門)を締結した。1次実行契約2カ月後の2022年10月に24門を初めて出荷した後、順調に納品中だ。今後、ポーランド現地でK9のメンテナンス部品も生産する計画だ。
 ポーランドと同様に、軍の現代化事業を進めているルーマニアは、今年上半期にK9を54門導入することが有力視されている。ポーランドは南側、ルーマニアは北側の国境をウクライナと接しており、両国は北大西洋条約機構(NATO)加盟国で、軍事協力を強化している。
 両国は相手国に軍隊を相互駐留させており、昨年3月には防衛産業共同技術委員会を設立して兵器体系を共に開発することにした。当時、ポーランドのマリウシュ・ブワシュチャク国防相は「われわれは軍の現代化を進めており、似たような装備を購入している。同じ装備とも言える」と述べた。
 ポーランドがK9自走砲とともにFA-50、天武多連装ロケット、K2戦車を導入し、この兵器体系が今後ルーマニアにも導入される可能性がある。まずルーマニアは歩兵戦闘装甲車導入事業でハンファ・エアロの「レッドバック」装甲車を候補機種として検討している。