◎米英、イラン反体制派弾圧網に制裁 国外で暗殺や誘拐
[ワシントン 29日 ロイター] - 米英は29日、イラン政府の指示を受けイランの反体制派や野党活動家を暗殺や誘拐の標的にするネットワークに対する制裁措置を導入した。
米財務省によると、このネットワークはイラン情報保安省(MOIS)が指揮しており、政府に批判的と思われる人物を標的に暗殺や誘拐を実施。麻薬密売への関与が疑われるこのネットワークのリーダーを含む11人を制裁対象とした。米国内の資産が凍結されると同時に、米国人との取引が禁止される。
財務省のブライアン・ネルソン財務次官(テロ・金融情報担当)は「イラン政権が反体制派や活動家を標的にし続けていることは、政権の深い不安のほか、国内弾圧を国外に拡大させる意図があることを示している」と述べた。
英国は個人7人と1団体に対する制裁を導入。英国でジャーナリスト殺害予告に関与した疑いのあるイラン政府関係者のほか、イランとつながりのある国際犯罪組織への加盟が疑われるイラン政府関係者らが含まれる。