NATO、冷戦後最大9万人規模の演習開始 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎NATO、冷戦後最大9万人規模の演習開始 米軍艦が出港

 

 

[ワシントン 24日 ロイター] - 米海軍のドック型揚陸艦「ガンストンホール」が24日に米バージニア州ノーフォークの基地から出港し、北大西洋条約機構(NATO)の大規模演習「ステッドファスト・ディフェンダー(不動の守護者)2024」が始まった。当局者らが明らかにした。
 今回の演習は冷戦以降で最大規模。約9万人の兵士が参加し、5月まで実施する。 もっと見る
 50隻以上の空母や駆逐艦、80機以上の戦闘機・ヘリコプター・ドローン(無人機)、133両の戦車と533台の歩兵戦闘車を含む少なくとも1100台の戦闘車両も参加する。
 演習はNATOが数十年ぶりに策定した地域の防衛計画に基づくもので、ロシアによる攻撃への対応が念頭にある。
NATOは発表の中でロシアに言及していないが、NATOの最高戦略文書でロシアは加盟国の安全保障にとり最も重大かつ直接的な脅威とされている。
 NATOの報道官は「米海軍のガンストンホールがノーフォークを出発し、ステッドファスト・ディフェンダー24が(正式に)始まった」とX(旧ツイッター)に投稿した。
 

◎NATO、9万人の大規模演習を来週開始 スウェーデンも参加

 

 

[ブリュッセル 18日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)の欧州連合軍最高司令官は18日、約9万人の兵士が参加する大規模演習「ステッドファスト・ディフェンダー(不動の守護者)2024」を来週から5月にかけて実施すると発表した。
 今回の演習は冷戦以降で最大規模。50隻以上の空母や駆逐艦、80機以上の戦闘機・ヘリコプター・ドローン(無人機)、133両の戦車と533台の歩兵戦闘車を含む少なくとも1100台の戦闘車両が参加する。
 NATOは2日間にわたり国防相会合を開催。NATO欧州連合軍最高司令官を務めるクリストファー・カボリ米陸軍大将は会合後、ブリュッセルで記者団に対し「NATOは、北米からの大西洋を横断する部隊の移動によって、欧州・大西洋地域を強化する能力を実証する」と述べた。演習にはスウェーデンも参加するという。
 演習の後半ではNATOの即応部隊をNATOの東側地域であるポーランドに展開することに焦点が当てられる。
 演習が行われるその他の主要な地域は、ロシアから攻撃されるリスクが最も高いとみられるバルト三国や増援の拠点であるドイツ、ノルウェーやルーマニアなどのNATO周縁国という。