北朝鮮がロシアに弾道ミサイル提供 | すずくるのお国のまもり

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お国の周りでは陸や海や空のみならず、宇宙やサイバー空間で軍事的動きが繰り広げられています。私たちが平和で豊かな暮らしを送るために政治や経済を知るのと同じように「軍事」について理解を深めることは大切なことです。ブログではそんな「軍事」の動きを追跡します。

◎米政府高官「北朝鮮がロシアに弾道ミサイル提供」 関係者に追加制裁へ

 

 

 アメリカ政府高官は、北朝鮮が、ウクライナ侵攻を続けるロシアに弾道ミサイルと発射装置を提供したと発表しました。
 アメリカのNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は4日、北朝鮮がロシアに対して弾道ミサイルと発射台を提供していたと発表しました。
 ロシアは先月13日と今月2日、このミサイルをウクライナに対して発射したということです。
 カービー氏は、ミサイルの提供は国連の安全保障理事会決議に違反するとして、安保理に報告するほか、アメリカとして追加の制裁を行う考えを示しています。

 

◎ロシア、ウクライナ攻撃で北朝鮮製ミサイルを使用-米NSC調整官

 

 

 機密解除された米情報機関の分析によれば、ロシアはここ数週間、ウクライナ空爆の一環として、北朝鮮から提供されたミサイルを発射している。ロシアが戦争継続で他国への依存を強めていることが浮き彫りになった。
 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官が4日に記者団に語ったところによると、ロシアが北朝鮮から提供されたミサイルを少なくとも昨年12月30日と今年1月2日の2回の攻撃に使用したと米国は考えている。
 カービー調整官はロシアがイランから近距離弾道ミサイルを入手しようとしているとも米国は考えているが、イランがそのような兵器システムを提供したとはまだ考えていないと述べた。ホワイトハウスによれば、ロシアはここ数カ月、ウクライナへの攻撃にイラン製のドローンを頻繁に使用しており、イランが設計した無人航空機を製造する工場を建設中だという。

 

◎実戦でミサイル性能確認か 北朝鮮、武器輸出へアピール

 

 

 【ソウル時事】北朝鮮がロシアに弾道ミサイルを提供し、ウクライナへの実戦に使われたことが明らかになった。北朝鮮は、短距離弾道ミサイルの実戦使用を通じ、ミサイルの性能を確認する狙いがあったとみられる。ロシアが北朝鮮製ミサイルを公然と使用すれば武器輸出に向けたアピールにもなることから、好機と捉えたもようだ。
 韓国メディアによると、米韓軍当局はこのミサイルを、ロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を基にした「KN23」と推定。数カ月前からロシアへのミサイル提供について情報を共有してきたという。
 北朝鮮は日韓に向けた攻撃能力を示すため、海上への短距離弾道ミサイル発射を繰り返してきた。KN23は実戦配備の段階とされるが、実戦での操作性や破壊能力など、北朝鮮にとり不確かな部分もあったとみられる。ウクライナへの攻撃で得られた分析がロシアから共有されれば、性能の向上につながる可能性がある。
 また、国際社会の制裁の影響で経済難にあえぐ北朝鮮は、武器輸出に活路を見いだしたいもようだ。昨年8月には、金正恩朝鮮労働党総書記が軍需工場を視察し「国防経済事業の重要な方向を提示した」と報じられた。同9月に行われたロシアのプーチン大統領との首脳会談では軍事協力の合意があったとみられ、その後、弾薬がロシアに渡ったことが確認された。
 北朝鮮との武器取引は国連制裁決議に違反するが、安保理常任理事国であるロシアが北朝鮮製ミサイルを実戦使用したことが明らかになり、北朝鮮製武器の輸入に関心を示す国や組織が出てくる恐れがある。韓国軍は、パレスチナのイスラム組織ハマスがイスラエルへの攻撃で北朝鮮の武器を使用していたと判断している。

 

 

◎ウクライナに北朝鮮製ミサイル着弾、国連監視団が破片調査=報告

 

 

[国連 29日 ロイター] - 国連制裁監視団によると、ウクライナ東部ハリコフ市に今年1月2日に着弾したミサイルについて、その破片を調査したところ、北朝鮮の弾道ミサイル「火星11」のものと確認された。
 監視団は安全保障理事会への報告書で「回収されたミサイルの残骸は北朝鮮の火星11ミサイルに由来するものだった」とし、北朝鮮に対する武器禁輸措置に違反しているとした。
 この件に関して、ロシアと北朝鮮の国連代表部からコメントは得られていない。